Basic study on the chronology of the relics excavated from the Bohai Kingdom (698-926) site in the Russian Primorye region.
Project/Area Number |
20K01096
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03050:Archaeology-related
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
小嶋 芳孝 金沢大学, 古代文明・文化資源学研究所, 客員教授 (10410367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩井 浩人 青山学院大学, 文学部, 准教授 (10582413)
中村 亜希子 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部<平城地区>, センター長 (60600799)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 渤海 / 香深井1遺跡 / 穴太遺跡 / 済州島 / 平城京跡 / 八連城 / 畝田ナベタ遺跡 / 花文帯金具 / 編年 / ロシア沿海地方 / クラスキノ城跡 / 靺鞨 / 福井県立歴史博物館 / 瓦当の3D撮影 / 瓦の胎土観察 |
Outline of Research at the Start |
ロシア沿海地方の渤海(698-926年)時代の遺跡から出土した土器・瓦・金属器の製作技法や形状などを調査し、C14年代測定結果や中国の唐代の紀年名資料などを参照して遺物の編年を作成する。研究は国内での検討会と、ロシア沿海地方の渤海時代の遺跡から出土した遺物の調査をおこなう。ロシアでの調査は、ウラジオストクに所在するロシア科学アカデミー極東支部歴史学考古学民族学研究所の協力を得て実施する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻の影響で、現地調査を実施できない状況が続いている。 2022年度は、6月20日に北海道大学総合博物館で礼文島香深井1遺跡出土の陶質土器(7世紀代と推定)を調査し、体部下半に縦方向の磨き痕跡を確認でき、当該土器が大陸産の可能性を持つことを確認した。 9月12日に穴太遺跡(滋賀県大津市)出土帯金具、13日に平城京跡出土の渤海系土器の調査をおこなった。穴太遺跡の帯金具は中央に忍冬文を倒置して配し、左右に唐草文を置いている。同笵と思われる帯金具が韓国済州島の竜潭洞遺跡から出土しており、9世紀後半~10世紀前半の年代が推定されている。年代を元にすると、渤海で制作された可能性がある。13日は午前に奈良市埋蔵文化財センターでJR奈良駅西調査区153号井戸から出土した渤海土器(広口壺)を調査。8世紀後半の土器が共伴しており、渤海土器の年代を特定できる基準資料と評価できる。午後は、奈良国立文化財研究所で右京八条一坊十一坪(平城第149次)の調査で出土した渤海土器を調査。この資料は8世紀後半~9世紀前半の土器と一緒に出土している。 11月14日~16日に、東京大学が所蔵する渤海東京(八連城)出土の石仏と瓦を調査。 3月2日に、石川県埋蔵文化財センターで畝田ナベタ遺跡出土花文帯金具、加茂遺跡出土帯金具の観察と中村による3D撮影をおこなった。また、3日にはしいのき迎賓館セミナールーム(金沢市)で帯金具研究会を開催した。小嶋が「クラスキノ城跡出土の石帯製作技法について」、岡田有矢(大津市教育委員会)が「穴太遺跡の発掘成果と遺跡の性格」、鈴木舞(山口大学)が「遼代帯金具研究の現状」を報告、その後質疑討論をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナがおさまりつつある中で国内の資料調査や研究会は実施できたが、ロシアのウクライナ侵攻の影響でロシア沿海地方に渡航して調査を実施することができなかった。 国内の渤海関係資料調査は、北海道で出土した渤海系遺物調査、花文帯金具調査と東京大学所蔵の渤海関係資料調査で、これらは2023年度も継続して実施予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は最終年度で、本来ならロシア沿海地方へ渡航して資料調査を実施する予定だったが国際情勢により渡航できないため以下の調査を実施して当初の目的を追求する。 ①韓国ソウル大学博物館と済州博物館所蔵の渤海関係資料の調査:戦前に鳥山喜一が現在の中国吉林省延辺朝鮮族自治州で調査した遺物がソウル大博物館に所蔵されている。吉林省延辺地方はロシア沿海地方に接しており、クラスキノ城跡と共通する遺物も出土していることから調査を実施したい。ソウル大学博物館の調査に引き続き、韓国済州博物館所蔵の竜潭洞遺跡出土帯金具の調査を計画している。2022年に滋賀県大津市の穴太遺跡から出土した渤海系の花文帯金具と全く同じ文様・形状の帯金具が竜潭洞遺跡から出土しており、製作技法と共伴土器の年代確認のため済州博物館で調査を実施したい。 ②群馬県鳥羽遺跡出土花文帯金具の調査:2022年度に金沢市畝田ナベタ遺跡出土の花文帯金具を調査し、3Dデータを記録できた。鳥羽遺跡から出土した花文帯金具は、畝田ナベタ遺跡出土の花文帯金具と大きさ・文様が共通しており、3Dデータを記録して比較検討を行いたい。また、済州島竜潭洞遺跡、大津市穴太遺跡、金沢市畝田ナベタ遺跡、群馬県鳥羽遺跡で出土した花文帯金具と、過年度の調査で撮影した写真を元にロシア沿海地方で出土した花文帯金具の比較検討を進めたい。 ③北海道のオホーツク文化遺物の調査:オホーツク海沿岸のモヨロ貝塚(網走市)・常呂遺跡(北見市常呂町)・目梨泊遺跡(枝幸町)を訪問し、オホーツク文化の遺跡から出土した土器・金属器を観察してロシア沿海地方の資料と比較検討したい。 ④東京大学所蔵渤海遺物の調査:昨年度も実施した東京大学が所蔵している八連城(吉林省琿春市)出土の遺物を調査し、ロシア沿海地方の遺物と比較検討をしたい。
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Report
(3 results)
Research Products
(45 results)
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[Journal Article] Chemical compositions and origin of glass beads excavated from Primorye (Vladivostok) and Amur (Khabarovsk)2022
Author(s)
Murakushi M., Arai S., Laptev S., Kojima Y., Nakamura K., Oguchi M., Nikitin Y.G., Artemieva N.G., German E.I., Gorshkov M.V., Nakai I.
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Journal Title
MEDIEVAL ANTIQUITES OF PRIMORYE
Volume: 5
Pages: 517-611
Related Report
Open Access / Int'l Joint Research
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