Project/Area Number |
20K01102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03050:Archaeology-related
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Research Institution | Kashihara Archaeological Institute , Nara prefecture |
Principal Investigator |
北井 利幸 奈良県立橿原考古学研究所, 企画学芸部企画課, 指導研究員 (70470284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
わけびき 真澄 中部大学, 現代教育学部, 教授 (00534398)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 鋳造欠陥 / 補修技術 / 弥生時代 / 青銅器 / 鋳掛け / 銅鐸 / 鋳造技術 |
Outline of Research at the Start |
本研究では銅鐸を主な研究対象として、①鋳造欠陥(湯引き、鬆など)の有無と生じた原因の検討、②補修技術(鋳掛け・補刻など)の分類とその技術系譜の検討、③実験による研究成果の検証(鋳造欠陥の再現実験、鋳掛け方法の再現実験、補刻の再現)を行う。 以上の3点の成果を踏まえて弥生時代の鋳造技術の体系的な変遷を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は弥生時代の青銅器のなかで主に銅鐸を対象に、①鋳造欠陥(湯引き、鬆など)の有無や生じた位置と原因の検討、②鋳造欠陥部分に施された補修技術(鋳掛け、補刻など)の方法の検討と分類、③鋳型素材の違いによる鋳造欠陥の差や補修技術の方法について再現実験を通して検証し、弥生時代の鋳造技術の体系的な変遷を明らかにすることを目的とする。実物資料の観察を中心とした考古学的検討と検証実験(湯引き、鬆などの鋳造欠陥の再現、鋳掛けの再現、補刻の再現、鋳型素材による製品に生じる差の検討など)の二つの視点から研究を進める。 令和5年度は公益財団法人 辰馬考古資料館所蔵品の辰馬411号銅鐸(川島神後銅鐸)、辰馬415号銅鐸(大阪空港出土銅鐸)の鋳掛け方法についての調査成果を『橿原考古学研究所論集第18』に「銅鐸の鋳掛けについての一考察」としてまとめた。内容は、鋳掛けの手法は銅鐸ごとに異なるが、内面から鋳掛けをおこなったという先行研究に対して、外面から鋳掛けをおこなったと たする説を展開し、再検討を迫ったものである。 検証実験については令和6年度に鋳掛け実験をおこなうため、研究分担者のわけびき氏と鋳型の製作をすすめた。3月に再度打ち合わせをおこない、鋳掛けの手法と補刻の方法について議論した。 イタリアのジェノヴァ市にあるキヨッソーネ東洋美術館で日本の青銅器(銅鐸・矛・鏡など)の調査をおこなった。銅鐸には鋳掛けを確認できなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和5年4月以降、体調を崩してしまい9月までほとんど活動できなかったため資料調査などをほとんどできなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は最終年度にあたるため、鋳掛け・補刻の鋳造実験をおこない、仮説の検証をおこなう。また、菱環鈕式から扁平鈕式の銅鐸についてはさまざまな銅鐸の調査をおこなったが、突線鈕式銅鐸の鋳掛けの方法を検討しきれていないため、最終年度である令和6年度は突線鈕式銅鐸を中心に検討を進める。
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