Project/Area Number |
20K01218
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 04030:Cultural anthropology and folklore-related
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
中 朋美 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (60707058)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 寄付 / モラリティー / キリスト教 / チャリティー / パンデミック / アメリカ / メノナイト |
Outline of Research at the Start |
アメリカでは、キリスト教団体をはじめ多くの宗教団体組織が、社会貢献事業に多様な形で関与している。しかし独自の宗教観を基盤としている宗教団体が、多様な市民からなる現代社会での活動を支援する際には、さまざまな現実的な調整や妥協が必要となる。本研究は、キリスト教による社会活動の経済的支援の基盤である寄付をめぐる議論の分析を通じて、多元的なモラリティーの調整・折衝の様子を明らかにするものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は新型コロナウィルス感染症の状況が落ち着き、それまではなかなか実施することができなかったアメリカでの現地調査を行うことできた。7月には2年に一度開催される教会関連イベントに参加し、そこでは教派団体全体の動向や教派内での課題を知ることができた。またアメリカおよびその他の国々からの各教会の代表者と直接会うことができ、また彼らの意見を聞くこともできた。8月から9月にはアメリカの複数の地域の教会を訪問し、牧師、教会スタッフ、さまざまな年齢の教会員と直接会うことができ、個別、グループでの聞き取りをすることができた。また教会によってはイベントに参加することもでき、観察や聞き取りなどを進めることができた。 加えて、前年度まで行っていたオンラインの教会関連行事(定例の礼拝、教会の総会など)の参加、観察を続けて行った。新型コロナウィルス感染症の状況の落ち着きとともに、これらの行事は縮小傾向にあるが、別の視点から現地の教会員の様子について調査することができた。 また令和5年度は今までの観察や調査資料を基に、教会の寄付をめぐる動きについて、American Anthropological Association/Canadian Anthropology Society Annual Meeting 2023 (2023年11月、カナダのトロント開催)などの国際学会にて、寄付の動向について発表を行った。これらの発表では今までの調査の結果を段階的にまとめ、さらなる課題や考察の方向について検討した。 令和6年度はこれまで行った現地調査などの資料を今までの調査と総合して、調査をまとめていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和4年度までは新型コロナウィルス感染症の影響を受け、海外渡航には様々な制限があり、現地での調査が実質的に困難であった。しかし令和5年度は実地での調査を集中的に行うことができた。ただそれらの調査の分析にはまだ時間がかかるため、当初予定していたようなスケジュールよりはやや遅れ気味である。令和6年度は、今までの調査の結果とともに引き続き現地やオンライン等での調査を続け、総合的に考察を進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は、今までの現地やオンライン等での調査で得られた資料をもとに総合的な分析を進める予定である。同時に必要な際には随時、現地あるいはオンラインでの調査を継続する。またこれまでの研究成果をまとめ、学会等での発表に取り組み、他の研究者との意見交換をしつつ、研究の成果の確認をしていく。
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