Anthropological Study on Fat as Sexual Minority and Linguistic Practice.
Project/Area Number |
20K01225
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 04030:Cultural anthropology and folklore-related
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
碇 陽子 明治大学, 政治経済学部, 専任講師 (10791866)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | ファット・アクティビズム / ジュディ・フリースピリット / インターセクショナリティ / クィア / ファット / フェミニズム / 言語 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、ファットと性的アイデンティティの関係を見るために、クィア・ファットやレズビアン・ファットと名乗る人たちの言葉に注目し、以下二つの調査を行う。①レズビアン・ファット、クィアといったアイデンティティの表現がどういう時に使われ、どのような主体概念やセクシュアリティを表すのか、②アイデンティティや主体に注目するのではなく、出来事や行為に沿って契機する、複数の主体の概念や時間の概念とはいかなるものかを、人類学的調査から明らかにする。特に②の分析において、性に関する現象に性的アイデンティティの表現だけでなく、欲望や抑圧、快楽、恐怖などの言葉もデータに含める。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコのGLBT Historical Societyに所蔵されている、ファット・アクセプタンス運動に関係する資料収集とその分析を行った。なかでも1970年代から2010年まで、サンフランシスコ・ベイエリアにてファット・アクティビストとして活躍したジュディ・フリースピリット(Judy Freespirit)について、彼女がどのような経験をし、どのような活動をしてきたのかについて、残された手記や資料などを整理している。フリースピリットに注目する理由は、ラディカル・フェミニストとして活動を開始した彼女が、1969年に誕生したファット・アクセプタンス運動を、フェミニズムや障害者運動、LGBT運動などの文脈に引き寄せて、新たな展開を模索先導してきた人だからだ。現在のファット・アクティビズムが目指す方向を、ずいぶん以前から見据えていた。資料を調べるうちに、彼女はファット・アクティビストとしての活動が注目されやすいが、他にも、レズビアン、障害、DVサバイバー、ユダヤ教徒など複数の「非規範的」な要素を抱えて生きてきた人であったことが明らかになった。今後も引き続き、彼女の芸術活動や詩、脚本、エッセイ、小説などの作品、政治的主張等を通して、「ファット」における「クィアな生」とはいかなるものかについて明らかにしていきたいと考えている。この作業を通じて、肥満嫌悪の言説における規範的な身体、規範的な時間、さらには異性愛中心主義的な規範そのものを問い直すことができるのではないかと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度、2021年度は新型コロナ感染症の拡大により、予定していた出張ができず資料収集や現地調査が全くできていなかったため。2023年度は、その遅れた分を取り戻しつつ、研究成果をまとめることを目的としたい。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度はすでに入手しているジュディ・フリースピリットの資料、および、関連する資料の分析にあてたい。必要に応じて、UCLA:Library Special Collections, Charles E. Young Research Libraryに所蔵されている資料収集に行く計画である。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)