Project/Area Number |
20K01243
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 05010:Legal theory and history-related
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
苑田 亜矢 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(法), 教授 (80325539)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | アングロ・サクソン法 / エドワード証聖王 / コモン・ロー / 法集成 / 写本 / 法制史 / イングランド史 / 基礎法 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、形成期コモン・ローにおけるアングロ・サクソン法の意義を解明するため、エドワードの法の創造と神話化のプロセスを考察する。具体的には、エドワードの法が、何故にコモン・ロー成立期たる12世紀に創造されたのか、以後の近世までのコモン・ロー形成期に何故に盛んに筆写されたり言及されたりしたのか、如何なる政治・社会的状況の下で如何なる法的解釈を施されて神話化されていったのかを、40点もの現存写本の調査に基づいて考察する。
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Outline of Annual Research Achievements |
エドワードの法は、ノルマン征服より前のアングロ・サクソン時代のエドワード証聖王の名を冠する法典として、ノルマン征服後の12世紀に創造(編集)された後、盛んに筆写された。本研究では、現存する40点にものぼる写本を主たる調査対象とし、エドワードの法が、何故にコモン・ローが成立した時期である12世紀に創造されたのか、以後の近世までのコモン・ロー形成期に何故に盛んに筆写されたり言及されたりしたのか、如何なる政治的・社会的状況の下で如何なる法的解釈を施されて神話化されていったのかを、具体的に検討することにより、形成期コモン・ローにおけるアングロ・サクソン法の意義を、エドワードの法の創造と神話化のプロセスを分析することによって、解明することを目的とする。 この目的を果たすため、今年度に実施した研究の成果は、以下の通りである。まず、これまでに整理したエドワードの法を含むアングロ・サクソン法に関する研究史をふまえて、12世紀から近世までの各時代におけるエドワードの法の位置づけ及びイングランド王国におけるエドワード証聖王の評価等を確認し、コモン・ローにおけるアングロ・サクソン法の意義に関する研究を進展させた。 つづいて、写本の現物を具体的に調査する予定であったが、新型コロナウイルス感染症拡大のため、イギリスに出張して写本等を調査することができなかったため、予定を変更した上で、国内において利用可能なウェブや入手可能な刊本を活用して、イギリス革命前夜及び革命期にかけての法制度、コモン・ロー学者や政治家等の著作の内容を確認し、イギリス革命前夜及び革命期に、エドワードの法に言及したり利用したりしたコモン・ロー学者や政治家が、エドワードの法を如何に解釈し、如何に神話化したのかを解明するための準備作業を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、当初予定していた国外(英国)での調査が実施できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、昨年度に続き、国内において利用可能なウェブや入手可能な刊本を活用して、国外(英国)での写本等の調査の前提となる情報を整理するとともに、国外(英国)で写本等の調査を実施し、国外(英国)で写本等を調査することにより、エドワードの法の内容について、4つのヴァージョンの相違点や、時代による相違点を解明する。 また、国外(英国)においては、エドワードの法に言及したり利用したりしたコモン・ロー学者や政治家の未刊行の著作についても調査を進める。 その上で、エドワードの法が、何故にコモン・ローが成立した時期である12世紀に創造されたのか、以後の近世までのコモン・ロー形成期に何故に盛んに筆写されたり言及されたりしたのか、如何なる政治的・社会的状況の下で如何なる法的解釈を施されて神話化されていったのかを、具体的に検討する。 以上により、エドワードの法の創造と神話化のプロセスを分析することによって、形成期コモン・ローにおけるアングロ・サクソン法の意義を解明することを目指す。
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