Project/Area Number |
20K01497
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 06020:International relations-related
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
五十嵐 誠一 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 教授 (60350451)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
|
Keywords | IMS-GT / 成長の三角地帯 / ミクロ・リージョン / シンガポール / バタム / ジョホール / マルチ・スケール / 東南アジア / 空間政治学 / レジーム・コンプレックス / メコン / ミクロ地域 / 地域主義 / 地域統合 / サブ・リージョン / ヘゲモニー / ガバナンス / 空間地域政治学 / マルチ・ステイクホルダー・ガバナンス |
Outline of Research at the Start |
本研究は、東南アジアの各地で形成される国境を跨いだ複数のミクロ地域空間に注目し、東南アジアの空間地域政治学を確立する。政治と空間との関係を重視する政治地理学と国家だけでなく非国家主体による地域形成力にも留意する批判的地域主義アプローチを統合的に用い、従来の国際関係論・東南アジア地域研究で看過されてきたミクロ地域を東南アジアの地域秩序に影響を与えうる独自の政治動態を持つ脱国家的空間と捉え直し、ミクロ地域空間が東南アジアの地域秩序にいかなる影響を与えうるのかを解明する。ミクロ地域を加えたマルチ・スケール(ミクロ・サブ・マクロ)の視座から東南アジアの新たな政治地図を描く。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、Indonesia-Malaysia-Singapore Growth Triangle(IMS-GT)の調査を重点的に実施した。 シンガポールとインドネシア・バタムの担当官庁への聞き取り調査を実施し、近年ではシンガポールが主導し、シンガポール+という枠組みへの移行しつつあることが明らかとなった。IMS-GTでの観光産業により重点が置かれている実態も把握された。IMS-GTに対して、とりわけマレーシアのジョホールに対して中国の影響力(不動産等などにおいて)が高まりつつあることも把握された。加えて、政府間協力に対して、市民社会レベルでの協力も進んでおり、とりわけ感染症の分野でシンガポールとインドネシア・バタムのNGO同士のネットワークが構築されていることが明らかとなった。 さらに、次年度に大陸部のミクロリージョン(四者経済協力など)の現地調査を行うための先行研究の整理等を進めた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の影響で最初の2年間は現地調査が実施できずに終わったため、大幅に遅れている。3年目となる本年度にIMS-GTの調査を実施したが、残りのミクロ・リージョンの調査が実施できずに終わった。
|
Strategy for Future Research Activity |
上述したようにコロナ禍の影響で現地調査が実施できなかったため、研究期間を延長した。来年度は、1年間の在外研究を取得しているため、とくにメコン地域の北部のミクロ・リージョンに対する調査を重点的に行う。
|