Project/Area Number |
20K01543
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07010:Economic theory-related
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
河崎 亮 東京工業大学, 工学院, 准教授 (20579619)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 一般化マッチング / 先見性 / 安定性 / 動学マッチング / 非分割財市場 / 動学マッチング問題 / マッチング / コア |
Outline of Research at the Start |
資源配分問題において,コアはいかなる提携による再配分を通して改善不可能な配分の全体を表している.コアは,その概念の定義の分かり易さから,理論経済学や協力ゲーム理論において幅広く適用されているが,様々なモデルにおいて「改善不可能性」の解釈が異なる場合もある.また,ある一つの提携による再配分によう改善は不可能であっても,複数の提携により逐次的に改善する可能性も残されている.本研究では,様々なモデルにおいて,コアがどこまでこのような逐次的な改善に対して頑健か,プレイヤーの先見性を通して考察する.
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Outline of Annual Research Achievements |
一般化マッチング問題の再考察を行った.特に,一般化マッチングにおけるルール設定に関する条件を見直した上で,コアと先見的安定集合との関係を調べ直した.一般化マッチング問題とは,一対一マッチング問題やルームメイト問題などのペアを組む問題を含み,また非分割財の物々交換モデルを含むモデルである.許容されるマッチングの集合の決め方により,一つの一般的なモデルから前述の三つのモデルをそれぞれ特殊ケースとして導く事ができる.既存研究ではコアの中に含まれる競争均衡マッチングと呼ばれるマッチングが特に重要である事が知られていたが,先見性を持つ主体が存在する場合の安定性についてはあまり言及されていなかった.この競争均衡マッチングが先見的に安定であるための条件を研究代表者は以前の研究では導いていたが,その前提条件が前述のマッチング問題等のモデルでは満たされていなかったため,条件の見直しが必要だった.既存のマッチング問題が満たすような条件をまず設定し,その条件下で同様な結果が得られるかを調べた.ある条件下では,競争均衡マッチング現時点では,これらの結果をまとめた論文のワーキングペーパー版を公開に向けて改訂中である.
今後の研究に向けて安定集合に関する文献や公共財が存在する経済に情報収集を行った.特に,近年では先見性を取り入れた解概念についての研究も増えており,最新の研究論文を読み,情報収集を行った.また,経済主体の人数が無限人存在する場合の取り扱いについての論文を読み,今後の研究への導入を検討した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初計画していた問題とは別の問題を取り扱う事にはなったが,今回取り扱った問題は研究課題に直接関係している問題であり,未解決だった問題に対して前進した事から,この一年については,概ね順調に進展している.ただし,当初計画していた問題についてはこれからも取り組む必要があり,最初の数年間遅れていたため,全体を通してはまだやや遅れている.
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Strategy for Future Research Activity |
前年の計画にも書いていた外部性が存在するマッチング問題や公共財が存在する経済への応用について取り組む予定である.先見的安定性だけでなく,様々な動学を取り入れた解概念も考えていく予定である.また,今年度得られた知見については,学会等での発表を予定している.
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