A Theoretical Approach on the Impact of the Spread of AI on International Trade
Project/Area Number |
20K01629
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07040:Economic policy-related
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
濱田 弘潤 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (70323954)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 人工知能(AI) / 国際貿易 / 世代重複モデル / 資本蓄積 / 熟練・非熟練労働 / 熟練・非熟練労働者 / 生産関数 / 経済成長 / オートメーション / シンギュラリティ / インセンティブ / AI |
Outline of Research at the Start |
本研究の概要は,以下の3点を明らかにすることである. 第一に,AI普及に伴い労働者に必要な技能の変化が,先進国・発展途上国間,または産業間の貿易パターンにどのような変化をもたらすのかの解明 第二に,AI普及と貿易パターンの変化が,国家間の熟練労働者・非熟練労働者の所得格差や分布,労働移動にどのような影響を与えるのかの考察 第三に,AI導入への各国の産業政策の違いが貿易にどのような違いをもたらすのかについての解明
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,人工知能(AI)の普及が国際貿易に与える影響について,主に経済理論的観点から解明することを目的とする.2023年度は,自動化(automation) の進展が,資本蓄積及び熟練・非熟練労働者の雇用や賃金に与える影響について,モデル分析を行い,学術紀要雑誌に論文を掲載した.この論文では,非熟練労働が他の生産要素と完全代替で,資本と熟練労働間に補完関係のある生産関数を考え,自動化の進展に伴い資本蓄積が増加するかどうかはパラメータに依存し,自動化が経済成長を常に促進させるとは限らないことを示した.また,熟練・非熟練労働者が共存する安定定常均衡では,熟練・非熟練労働者の賃金はどちらも自動化の進展と共に下落することを示した. このほか,世代重複モデルを用いた異時点間の状況を考慮し,賦課方式の導入が資本蓄積を通じた2国間の社会厚生にどのように影響するかについて,査読付雑誌に論文を掲載した.これらの枠組みにAIを導入し,熟練・非熟練労働者の技能形成に与える影響を分析することが,今年度残された大きな研究課題である. さらに,企業間で市場競争が行われる産業組織論的文脈で,技術投資を促進する組織構造の選択についても研究を進め,いくつかの査読付雑誌への掲載を含む研究成果を出すことができた.これらの研究実績を,本研究テーマに沿った形で,研究成果として結実させ,国内外での学会報告に繋げることが,今年度の研究の課題である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は,査読付雑誌4本に掲載し,学術紀要に論文を掲載するなど,研究課題に沿った研究成果に関してある程度の研究実績を挙げることができた.しかしながら,新型コロナ禍も影響し,国内外での学会発表・参加や研究会参加・報告等は実現できなかった.2024年度は研究の最終年度と位置付けており,研究成果を海外の学会で報告する予定を立てている.得られた主要な研究成果を優れた論文に執筆し,査読付雑誌掲載を目指すことを,2024年度の課題としたい.
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は研究の最終年度と位置付けており,新型コロナが完全に収束したため,遅れていた学会報告を活発化させ,国内外での学会発表・参加や研究会参加・報告を積極的に行い,当研究課題についての研究成果を複数の論文にまとめる計画である.今年度前期に,海外学会での研究成果報告も計画している.研究計画の最終年度として,研究交流を積極的に復活させ,学会・研究会での報告活動や論文完成・投稿に研究活動のプライオリティを置く予定である.一方で,コロナ後の新常態に対応し,オンライン研究打合せを積極活用し,学会・研究会参加の有無に左右されない研究推進体制を実践する予定である.
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Report
(4 results)
Research Products
(24 results)