アフガニスタンにおける銅鉱山開発に伴う強制移住の長期的影響と補償政策の定量的研究
Project/Area Number |
20K01632
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07040:Economic policy-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
吉田 雄一朗 広島大学, IDEC国際連携機構:CEPEAS, 教授 (70339919)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 鉱山開発 / 強制移住 / 公衆衛生 / 差分の差分分析 / アフガニスタン / フィールド実験 / 教育 / 農業 / 因果効果 / 資源開発 / ランダム化コンジョイント実験 / 農業開発 |
Outline of Research at the Start |
アフガニスタン政府は近年、その豊富な鉱物資源の開発を通じて経済成長を促進するため、世界最大級の銅埋蔵量を持つアイナック銅鉱山の開発を開始した。これに伴い、開発プロジェクトに直接干渉する一つの村の全世帯が強制的に移転された。本研究は、当該開発プロジェクトによる強制移住がこれら世帯へ与える長期的な影響と、これら世帯への望ましい補償政策および社会的ネットワーク再構築に必要な政策を実証的に明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、アイナック銅鉱山開発による強制移住が地域住民の健康状態にもたらした影響についての実証分析を行った。アフガニスタンのアイナック銅鉱山開発は、2011年に近隣のワリカリ村全体の強制移住を引き起こし、将来的には近隣の複数の村も移住が予定されている。鉱山開発による移住は、強制的であろうとも自発的であろうとも、移住者の健康を含む社会経済的影響が深刻であることが文献から示されている。この研究では、2011年の移住前と2021年の2つの時点で収集されたデータに、差分の差分法(DID)を用いて移住世帯と非移住世帯の健康状態の変化を比較した。結果は、移住した世帯の現在の生活状況はマラリア、下痢、皮膚疾患などの疾患が広まっており、健康リスクが高いことを示している。これらの結果は、適切な移住計画の必要性を強調しており、政策立案者は被災世帯の健康ニーズを考慮して移住と再定住プログラムを設計する際に包括的かつ持続的な取り組みを実施すべきであることを示唆している。以上の分析は、Huang, Q., Khan, G. D., & Yoshida, Y. (2023). Assessing Health and Dietary Issues of Households Displaced Due to the Aynak Copper Mine Project, Afghanistan. The Extractive Industries and Society, 15, 101299.として、国際学術誌に公刊した。また、その他にもガーナにおけるブロック価格の増加が電力需要の応答性に与える影響や、バングラデシュのスラム世帯の金融包摂と支出パターンに関する実証分析、同じくバングラデシュの農村沿岸世帯の教育支出の詳細化を促進するための補助金と食糧支援政策の効果などについての研究を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年8月に起こったアフガニスタンの政情不安定により、現地調査の遂行に困難が生じているため。
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Strategy for Future Research Activity |
現地調査の実施に向けてアフガニスタン国内の政情の安定を待つ一方で、現在すでに利用可能なデータを用いた分析を進めつつ、関連する研究を他の地域なども含め進めていく。
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Report
(4 results)
Research Products
(15 results)
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[Journal Article] What farmers expect from the proposed formal agricultural credit policy: evidence from a randomized conjoint experiment in Nangarhar Province, Afghanistan2021
Author(s)
Moahid, M., Khan, G. D., Yoshida, Y., Maharjan, K. L., & Wafa, I. K.
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Journal Title
Agricultural Finance Review
Volume: 81
Pages: 578-595
Related Report
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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