Marine Fishery Resource Exports and Resource Exploitation: Does Export Intensity Cause Over-Fishing?
Project/Area Number |
20K01683
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07040:Economic policy-related
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Research Institution | Takasaki City University of Economics |
Principal Investigator |
藤井 孝宗 高崎経済大学, 経済学部, 教授 (90317280)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 漁業資源貿易 / 海洋漁業資源 / 資源保護 / 資源管理 / 貿易と資源 / 漁業貿易 / 貿易と資源保護 / 資源枯渇 / Marine Resource / Fishery Resource / Resource Management / Fishery Export / Export and Environment |
Outline of Research at the Start |
本研究では、①漁獲された海洋漁業資源がどの程度各国・各海域で貿易されているかを、データベースを作成することにより定量的に確認し、②漁業資源貿易、特にその輸出が各国・各海域の漁業資源枯渇に影響を与えているか、を理論モデルに基づく計量分析によって明示的に確認することを目的とする。もし実際に輸出が海洋漁業資源の枯渇に影響を与えていることが確認できれば、貿易制限措置が資源保護に有用となるかもしれないため、資源保護政策に関する有益な示唆を得ることができるはずである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は研究プロジェクト3年目の最終年度の予定であったため、前年度に作成した海洋資源の利用状況・枯渇の程度に関するデータベースを利用して、整理・集計・改善を進めつつ実際の計量分析を行なっていった。しかし、コロナ禍の影響で同時並行で行うつもりであったフィールド調査や、計量分析結果をまとめて学会に参加、報告することによりコメントや議論などをもとに分析内容をブラッシュアップすることなど、十分なクオリティをもつ研究論文に仕上げるための諸作業を行うことができなかった。そのため、本年度中の研究成果の公表を諦め、次年度まで研究期間を延長することとした。 これまでに得られた研究成果は以下のとおりである。1)海洋漁獲資源においては、資源枯渇状況は落ち着いてはいるものの、依然として厳しい資源枯渇状況が続いている魚種、海域が多い。2)特に「国際魚種」と言われる世界中で取引(貿易)、消費されている魚種について、資源状況が厳しいケースが多い。計量分析結果からも、輸出を積極的に行なっている魚種・海域の方が資源状況が悪い傾向が確認できる。 2)については、前年度のデータを集計した結果の読み取りからも同様の傾向は見出せていたが、魚種別・海域別・貿易国別のマイクロデータを使った計量分析においてもやはり同様の結果が確認できたということで、一定の成果は得られたと思う。しかし、研究のブラッシュアップのためには学会などでの他の研究者からの知見やコメント、および実地調査に基づく制度運用の実際面などの知見などを得ることが必要であったが、そのための移動が難しかったこともあり、学術誌などに掲載されうるクオリティの論文の執筆には今年度中には至らず、研究期間の延長を決断した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
既述の通り、本年度の計量分析結果から、輸出を積極的に行なっている魚種・海域の方が資源状況が悪い傾向が確認できた。この点は前年度のデータを集計した結果の読み取りからも同様の傾向は見出せていたが、魚種別・海域別・貿易国別のマイクロデータを使った計量分析においてもやはり同様の結果が確認できたということで、一定の成果は得られたと思う。一方で、本来漁業資源はどの地域でもなんらかの生産の総量規制(漁獲量規制)が課されていることが多く、その規制が十分機能していれば生産(漁獲)されたものを輸出していようが国内消費していようが資源悪化にはつながらないはずであり、今回の結論がどこから来ているのか、より具体的には、資源保護に関しなんらかの制度上、実効上の問題点が存在した結果なのか、他の別の理由があるのか、などを厳密に判断するためには、資源保護政策やその実効性など制度面での調査結果をうまく計量研究に取り入れる必要がある。そのためには学会などでの他の研究者からの知見やコメント、および実地調査に基づく制度運用の実際面などの知見などを得ることが必要であったが、そのための調査や学会参加のための移動コロナ禍により引き続き難しく、十分な調査研究ができなかった。その結果、研究プロジェクトはやや遅れていると言わざるを得ず、結果研究期間の延長を決断した。
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Strategy for Future Research Activity |
既述のように、本来は本年度が研究完成年度の予定であったが、コロナ禍により研究期間を延長した。よって、次年度が研究プロジェクトの最終年度となる。本年度は以前と比べ移動の自由度が格段に改善すると思われるので、必要な調査、学会参加、他の研究者との議論などを積極的に行い、研究結果のブラッシュアップをはかり、公表にたる内容の論文を取りまとめ、学会や専門誌などに公表したい。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)