Project/Area Number |
20K01751
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07060:Money and finance-related
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
高橋 大志 慶應義塾大学, 経営管理研究科(日吉), 教授 (60420478)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
|
Keywords | 企業統治 / 多角化 / 研究開発 / 自然言語処理 / 資産価格評価 / イノベーション / 知的財産 / 人工知能 / 機械学習 / ネットワーク分析 / オルタナティブデータ / コーポレートガバナンス / データサイエンス / シミュレーション |
Outline of Research at the Start |
本提案では,近年飛躍的な進展を遂げている情報技術を通じ資産価格評価のための分析基盤・分析の枠組みを確立し,その利点・課題を明らかにすることを研究目的とする.本提案では,複数の事業領域を持ち高精度な評価を必要とする比較的規模の大きな企業に焦点を当て,最先端の自然言語処理技術および非構造化データ(文書データ等)を用い価格形成を明らかにする.更に,本提案では情報技術の進展が市場における価格形成に与える影響を計算機シミュレーションにより明らかにする.具体的な計画項目は,① 情報技術を通じた資産価格評価分析基盤の確立および企業価値評価の実証分析,② 情報技術の進展が市場の効率性に与える影響の解明である.
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,近年飛躍的な進展を遂げている情報技術を通じ資産価格評価のための分析基盤・分析の枠組みを確立し,その利点・課題を明らかにすることを試みる. 本年度においては,昨年度までに構築した企業属性データベースを基に企業の研究開発活動の多角化の影響について分析を行った.本分析では,自然言語処理を通じ,企業の知的財産に関するデータのベクトル化を行い多角化度合いと企業価値の間に一定の関連性があることを見出している. また,本年度はオルタナティブデータなどを含むデータベースの拡張も継続的して取り組んでいる.具体的には,昨年度より取り組んでいる知的財産に関するデータについて,これまでベクトル化のデータは1種類であったところを2種類以上のデータにすることで精度の改善を試みている.本年度においては,基礎的な分析を実施し,実行可能性を確認している. これらの研究成果の一部は,Information Technology and Management, New Frontiers in Artificial Intelligence, Lecture Notes in Computer Science, Springer, Agents and Multi-Agent Systems: Technologies and Applications, Springer, INFORMS Annual Meeting, The 8th IEEE/ACIS International Conference on Big Data, Cloud Computing, and Data Science Engineering, 証券アナリストジャーナル, FP協会 FPフェアin仙台,人工知能学会 ビジネス・インフォマティクス研究会, 経営情報学会 全国研究発表大会などにおいて報告を行っている.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究環境の変化(新型コロナウイルス感染拡大等)のため,当初の計画から変更が生じており,分析手順を入れ替えるなどの対応により研究を進めている. 本年度は,実証分析およびモデル化の基礎分析に必要となるデータベースの構築および拡張を実施した.また,自然言語処理技術を取り組んだ技術的多角化に関する分析も国際ジャーナルに掲載されるなどの成果を収めている.一方,研究環境変化等を受けた対応の影響で,当初予定していた分析の一部には遅れが生じている.
|
Strategy for Future Research Activity |
構築したデータベースの拡張およびデータベースを活用した実証分析を実施する.また,データ分析手法の改善も継続して実施の予定である. 更に,国内外の研究会への参加および研究者の訪問などを通じ,最先端の研究動向に関する情報収集を実施し,効率的な研究遂行に取り組む予定である.
|