Project/Area Number |
20K01763
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07060:Money and finance-related
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
田 園 龍谷大学, 経済学部, 教授 (10609895)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 負債 / 流動性 / 投資 / 配当 / 資金調達 / 外部資金調達 / 倒産 / 曖昧さ / 資金調達コスト / 資本構成 |
Outline of Research at the Start |
コーポレート・ファイナンスに関する動学モデルの既存文献のほとんどは、企業のバランスシートの右側にある負債と株式からなる資本構成に注目したいため、バランスシートの左側にある資産を外生的に与えられているとした。さらに、解析的な結果を得るために、資金調達コストをしばしば無視していた。しかし現実では、企業は不測な事態に備え、負債マネジメントのみならず、流動性マネジメントも同時に行わなければならない。本研究では、負債と流動性マネジメントの融合に関する動学理論モデルの構築を目指す。負債と流動性の相互依存メカニズムが企業の諸意思決定および株式・負債の価値評価への影響について分析する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度では、本研究のモチベーションを裏付ける最新の実証研究やサーベイ調査を発見し、既存研究に対する本研究の位置付けや貢献意義をより一層明らかにした。コーポレート・ファイナンスのこれまでの理論研究では、最適資本構成が最重要課題とされてきた。しかし、CFOへのサーベイ調査によれば、負債政策の決定要因として実務で最重要視されているのは財務の柔軟性である。また、最新の実証研究からの指摘によれば、最重要課題はバランスシートの右側にある最適資本構成そのものではなく、バランスシートの両側を考慮した企業全体の財務政策である。本研究はまさに実証・実務の要請に応え、企業のバランスシートの両側を同時に考え、資金の流れを中心とした企業の資本構成・投資・配当政策に関する包括的な枠組みを提案した理論研究である。本年度は、特に流動性のレンズを通して、流動性を考慮せず負債政策にのみ焦点を当ててきた先行文献と対比することで、本研究の位置付けや貢献意義をより明確にした。具体的には、(1) debt conservative puzzleの解明 (2) debt repurchase puzzleの解明 (3)ペッキングオーダー理論とトレードオフ理論の融合など、流動性と負債の相互作用を考慮・分析することで、実証・実務に合致した理論を構築できることを明らかにした。本研究内容を“The interaction of leverage and liquidity management with dynamic investment”という題目で、一橋南山ファイナンスワークショップ、カリフォルニア大学バークレー校、中国中央財経大学等にて報告を行った。また、流動性と関連した研究”Valuing wealth with liquidity restrictions”を日本ファイナンス学会の年次大会にて報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は予定通り、国内外において研究成果を積極的に発信していく中、最新の実証研究やサーベイ調査から本研究のような包括的な理論枠組みが要請されていることがより明確になり、影響力のある既存研究に対する本研究の位置付けや貢献意義がより一層浮き彫りになった。研究の質を高めたため、概ねに順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究では、論文構成に工夫を入れて、インパクトのある研究内容を簡潔かつ明瞭に示すように、論文に磨きをかける。一流国際学術誌にチャレンジする。
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Report
(4 results)
Research Products
(14 results)