日中韓機械産業の知識創造プロセスについての比較研究―知識創造モデルの再検討―
Project/Area Number |
20K01885
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
平野 実 県立広島大学, 地域創生学部, 教授 (00405507)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朴 唯新 県立広島大学, 地域創生学部, 教授 (20435457)
李 在鎬 広島市立大学, 国際学部, 教授 (40342133)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 知識構造 / 知識ネットワーク / 知識資産 / 自動車産業 / 知識創造プロセス / 機械産業 / 知識変換の効率 / 知識創造 / 経営システムの変化 / 知識資源 / 研究開発戦略 / 知識創造モデル / 国際経営論 / 知識経営論 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、知識創造モデルを分析視角とし、日本、中国、韓国の機械産業(産業機械、輸送機械セクター等)を対象とする実証研究により、熾烈な国際競争と戦略的な補完関係にある日中韓機械産業の「知識創造プロセスの実態」を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は,共同研究者である李との共著論文,“Strategies for Managing Potential Conflicts in International Joint Ventures: A Japanese Automotive Stamping Die Case”では,韓国と中国における日本の自動車用プレス金型メーカーの国際合弁事業の成功事例を検討することにより,生産財分野における国際合弁事業の不安定性(知識構造や知識ネットワークの不安定性)を緩和する主要因を明らかにした。また,李(2023)「自動車産業電動化の移行期におけるバリューチェーン変容と静脈部企業の先行的対応戦略ー廃車載電池再資源化企業の事例ー」は,広義のVC(製品の生産、消費、処分とリサイクルを網羅するVC)に立脚し、2030年頃から台頭するとされている使用済み電動車と使用済み車載リチウムイオン電池のリサイクル産業を事業機会と捉え,先行的に技術開発や事業実験を行っている日本の2社のリサイクル企業の事例研究である。2社とも技術蓄積のある鉱山企業であり,工程技術開発に成功しているものの,市中に廃リチウムイオン電池(Feedstock)がまだ少く,安定的事業実験が困難な状況にある。そこで,両社は類似インプット(例えば,家電用や住宅用のLiB)を一部代用し事業実験を行っていた。これらの事業実験の過程において,新たな知識創造プロセスが見いだされた。さらに,中岡・朴・陳(2024)「BEVおよび電池メーカーの特許情報を用いた製品アーキテクチャにおけるモジュラー型の可視化手法に関する一研究」では,電気自動車(BEV)および車載用電池メーカーの特許情報(知識資産)を用いて,製品アーキテクチャにおけるモジュラー型の程度(知識構造の深化プロセス)を可視化した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和5年度に予定していた,海外調査(特に中国)が全体的に遅れているため,研究の進捗状況を「やや遅れている」としている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は,本研究の最終年度にあたる(1年間延長している)。海外調査の中で,特に遅れている中国の調査と韓国の追加調査に注力し,研究の取り纏めを実施する。
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Report
(4 results)
Research Products
(18 results)