リモートワークが生産性およびキャリア満足度向上に結びつくプロセス
Project/Area Number |
20K01928
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
細見 正樹 関西大学, 商学部, 准教授 (90773086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加納 郁也 兵庫県立大学, 国際商経学部, 教授 (40382254)
藤本 哲史 同志社大学, 政策学部, 教授 (50278313)
大平 剛士 大阪商業大学, 総合経営学部, 講師 (60844090)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 在宅勤務 / ストレス / ジョブ・クラフティング / ビッグ・ファイブ / コロナ禍 / 相互依存性 / 職務自由度 / ワーク・ライフ・バランス / テレワーク / キャリア満足度 |
Outline of Research at the Start |
危機管理対策、仕事と生活との両立、通勤困難な高齢者や障がい者の就労などの効果をもたらすことから、職場以外の場所で働くリモートワークを促進する必要がある。しかし、職場において円滑な運用がなされるための諸条件については、研究上十分には明らかにされていない。本研究では、従業員の職場環境要因に焦点を当て、リモートワークが円滑に運用されるとともに、生産性やキャリア満足度の向上につながるプロセスについて明らかにすることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
まず、本年度は在宅勤務とパフォーマンスとの関連を考察するにあたり,前向きな態度の一つであるジョブ・クラフティングに注目をして研究を行った。細見(2023)は,ジョブ・クラフティングのうち,挑戦的要求度向上はコロナ禍およびコロナ前の在宅勤務制度利用頻度と関連があったこと,社会的資源向上はコロナ前の在宅勤務制度利用頻度と関連があることを実証的に示した。利用者以外も対象とした研究では,細見・関口(2023)では,プロアクティブ特性は,ジョブクラフティング行動,ウェルビーイング向上を介して,パフォーマンスや役割内職務行動を高めることを実証的に示した。こうした結果も踏まえて,ジョブ・クラフティングがパフォーマンスにつながるより詳細なプロセスを検証していく。 次に,在宅勤務のパフォーマンスやキャリア満足度については、在宅勤務のネガティブな効果の影響も受けると考えられる。まず,ストレスについては,細見(2022)は,性格特性と在宅勤務者のストレスとの関連性を研究した。その結果,外向性,同調性,誠実性および開放性は,ストレスを低下させたが,神経症傾向はストレスを高める結果を示した。また,大平(2022)は,勤務場所に関する自律性が高いほど、中小企業で働く父親の仕事と家庭生活の両立ストレスが低くなる関係を示した。さらに,細見・藤本(2022)は,在宅勤務者の周囲の従業員の心理に影響を及ぼす要因について検証した。その結果,職務の相互依存性が高いと,職務自由度と公正知覚の関係および仕事の複雑性と公正知覚の関係を強める結果を示した。さらに今後は,従業員の職務特性に注目しながら,在宅勤務が効果をもたらす条件について研究していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
既に実施済みの量的調査については,分析結果を学会誌や学会発表にて発表している。在宅勤務に関するインタビュー調査を引き続き行うとともに、量的調査を行うことを想定しており、現在はポスト・コロナの社会情勢を踏まえた質問項目を精査している状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
まず,今後の研究では,在宅勤務におけるジョブ・クラフティングなどパフォーマンスやキャリア満足度に影響を及ぼす要因についてさらに研究を行う。 ポストコロナ時代の在宅勤務について研究するため、オンラインによる量的調査を行う予定であるが、調査先の許可が得られれば直接従業員にアンケート調査を行う可能性もある。
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Report
(3 results)
Research Products
(29 results)