冷戦期日本の「軍事化」の再検討:1950-70年代の北海道を中心に
Project/Area Number |
20K02080
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08010:Sociology-related
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
松田 ヒロ子 神戸学院大学, 現代社会学部, 教授 (90708489)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 自衛隊 / 地域社会 / 基地政治 / 自衛隊民生活動 / 軍事化 / 地方自治体 / 冷戦期 / 北海道 / 社会運動 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、1950年代から1970年代を中心とした冷戦期日本の「軍事化」のプロセスを、① 敗戦経験と自衛隊の創設 ② 自衛隊と地域社会の一体化の過程 ③ 社会運動(市民運動)による反戦平和運動の影響力 に着目して明らかにする。日冷戦期に国防の最重要拠点とみなされていた北海道を主な調査対象として、軍事費や軍事力の増大といったハードな「軍事化」よりも、軍事が日常生活のなかに浸透していくというソフトな「軍事化」のプロセスに着目して研究を実施する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、1950年代から1970年代を中心とした冷戦期日本の「軍事化」のプロセスを、① 敗戦経験と自衛隊の創設 ② 自衛隊と地域社会の一体化の過程 ③ 社会運動(市民運動)による反戦平和運動の影響力 に着目して明らかにする。これらの調査研究を通じて、戦後日本の平和国家のアイデンティティを批判的に検証すると共に、冷戦が人びとの生活にとってどのような意味を持っていたのか考察することが本研究の目的である。 令和4年度の主な成果は2点にまとめられる。第一に北海道における1950年代、60年代の自衛隊の活動と、反戦平和運動に関する調査を実施した。北海道立公文書館をはじめとする地方自治体の文書館に保管されている自衛隊関係文書を閲覧、複写した。また1960年代に平和運動に取り組んでいた北海道大学OB OGと接触し、話を聞くことができた。 第二に、東京都立川市への自衛隊の移駐をめぐる政治や社会運動に関する調査を実施し、その成果を学会報告や紀要論文を通じて発表した。立川飛行場の基地拡張に反対する住民運動から、米軍に代わって自衛隊が移駐することの是非をめぐる基地政治について、文書資料だけでなく平和運動家に対するインタビュー調査に基づき論文を執筆した。1960年代から70年代の都市部における自衛隊と地域社会の関係性について研究を深めることができたことは大きな成果だった。 その他にも、自身が運営委員を務める「戦争社会学研究会」の活動や立命館大学国際平和ミュージアムの「自衛隊基地の地域社会史」共同研究プロジェクトへの参加を通じて、研究課題について議論し思考を深めることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍で移動が制限されたり、高齢者と接触することが難しい状況のなか、北海道における調査研究をあまり進めることができなかったが、代わりに東京都立川市での調査研究を進めることができた。 当初の計画通りにフィールド調査を進めることはできなかったが、予定していなかったフィールドで調査研究を進めることができているため、全体としては順調に進んでいると評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
社会状況が落ち着いてきたため、これまでに控えてきた北海道でのフィールド調査を進めたい。 またこれまでに収集した資料やデータを整理して、研究論文としてまとめる。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)