朝鮮学校卒業生の生活世界ー<民族><祖国>との関連を中心に
Project/Area Number |
20K02088
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08010:Sociology-related
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
山本 かほり 愛知県立大学, 教育福祉学部, 教授 (30295571)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 在日朝鮮人 / 朝鮮学校 / 生活史 / ナショナリズム / 民族 / 祖国 |
Outline of Research at the Start |
朝鮮学校卒業生たちのネットワークのありかた、生活世界、日本社会との接触により、維持、変容、強化される民族意識のあり方、アイデンティティのあり方、さらに、祖国観などを可能な限り、多角的に把握し、エスノグラフィーとして描写していきたい。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の前にも2度の助成をうけ、その成果を2021年度は単著としてまとめた。『在日朝鮮人を生きるー<祖国><民族>そして日本社会の眼差しの中で』(2022年3月 三一書房)という本である。 2022年度は、その単著をもとに、2022年8月、2023年2月に合評会を開催した。特に2月の合評会は朝鮮大学校でその教員たちと行い、朝鮮学校における<祖国>の意味について、議論をすることができた。さらに、2回の合評会を通じて、これまでの研究の到達点、そして今後の課題が明らかになった。課題については、本課題で追究していきたいと考えている。 さらに、2022年度もコロナの感染が収まらず、なかなか本格的な調査には至らなかった。朝鮮学校の行事に参加し、その卒業生へのインタビュー調査依頼を行いたいと考えていたが、その行事、すべてに、制限がかかったからである。それでも、これまで形成しているラポール維持のために、予備調査的な調査として、朝鮮学校の卒業生、しかも、その多くは、今でも深いつながりを学校ともっている人たちに限るが、東京と京都、大阪で行ってきた。 もうひとつ、朝鮮学校の卒業生にとっての<祖国>という課題を考えるために、いわゆる「帰国者」を家族に持つ人たちにインタビューを行い、その家族にとっての帰国運動、帰国者を親族にもつということ、さらには、祖国=朝鮮民主主義人民共和国に対する思いなどをききとっている。 また、これまでの研究を「北朝鮮言説と朝鮮学校ー朝鮮高校無償化裁判を通じて」(東海社会学会年報 14号)として、まとめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナの感染状況が2022年度はおさまらなかったので、様々な制限があり、思ったような調査が不可能だった。 特に、朝鮮民主主義人民共和国での調査はいまだ可能にならず、最終年度もおそらく困難なであるため、別の方法を考えていきたい、
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Strategy for Future Research Activity |
朝鮮学校卒業生のネットワークを把握するために、卒業生へのインタビュー調査、また、様々な行事に参加し、観察を続けることが重要である。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)