災害後世代による災害記憶の継承にかかる地域メディアの役割に関する国際共同調査
Project/Area Number |
20K02127
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08010:Sociology-related
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
山中 速人 関西学院大学, 総合政策学部, 名誉教授 (80191360)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 災害記憶 / コミュニティラジオ / メラピ火山災害 / 阪神・淡路大震災 / 防災番組 / コミュニティ放送 / 震災後世代 / 防災教育 / 番組国際比較 / 災害記憶の継承 / インドネシア火山災害被災者 / 阪神淡路大震災 / 震災後世代の災害意識 / コロナ禍被災意識 / コミュニティメディア / 災害記憶継承番組 / 記憶継承 / 集合的記憶 / 地域メディア / インドネシア |
Outline of Research at the Start |
阪神・淡路大震災などの災害記憶の継承には、災害後世代への積極的な働きかけが必要であり、それには、地域メディアが重要な役割をもつ。そのような問題意識をもって、1.震災後世代の 記憶継承におけるメディアの影響/効果調査、2.記憶継承のための番組コンテンツの実験的 制作/放送(配信)と番組評価、3.同様の課題をもつアジアの災害多発国(インドネシア) の大学/コミュニティ放送局との国際連携による共同番組制作と調査研究を行い、その成果を共有するための国際研究集会とワークショップを開催する。このような研究活動をとおして、災害記憶の継承について、国際間において共有可能な情報コンテンツの開発を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
日本側とインドネシア側双方で前年度に実施した、被災地域における質問紙調査によって得られたデータの分析作業が22年度に進められ、その結果報告を関西学院大学総合政策学部学術誌『総合政策研究』に掲載することができた。以下、その書誌的データである。山中 速人、マリオ・アントニウス・ビロウォ、セシリア・サンティ・プラハルシウィ、 中川崇「災害記憶継承における地域メディアの役割:インドネシア日本共同研究 1 次報告」『総合政策研究』66号(2023年3月)pp.1-12.報告論文の主な内容は、以下のとおりである。 2021年以来、アジアの災害多発地の一つであるインドネシア・ジャワ島のメラピ火山災害被災地周辺の大学(Universitas Atma Jaya Yogyakarta)およびコミュニティ・ラジオ局(Jaringan Radio Komunitas Indonesia)と共同で、災害記憶継承のための実験的番組の制作と評価を行い、災害記憶の継承における地域メディアの有効性を明らかにする研究を開始した。研究はCOVID19による困難と遅延が生じたにもかかわらず、関係者の努力によって継続された。本論文は、現地における一次調査の報告であり、同時に、その調査結果をもとに、災害記憶の継承について阪神・淡路大震災の被災地との比較を考察した。比較の結果、災害記憶の情報源としては、家族・親族を情報源とする傾向は、日本・インドネシアに共通して高かった。災害記憶を伝える効果的な手段については、テレビ・ドキュメンタリー映像、学校教育がともに高い比率を示した。ただ、日本では被災者による語り、インドネシアではオンライン・メディアが支持される傾向を示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インドネシア側カウンターパートであるメラピ火山周辺のコミュニティラジオ局の機能回復がコロナ禍によって遅れたため、2022年度内における、火山災害の記憶継承のための実験番組の制作が大幅にずれ込み、当初、計画していた22年度内の番組完成が困難となった。よって、番組評価を行うための日本からの研究者派遣による番組反応・評価にかかる共同調査の実施が23年度にずれ込むこととなった。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍からの回復と現地コミュニティラジオ局の活動の正常化をまって、22年度に完成できなかった災害記憶継承のための実験番組を23年度上半期に完成させたい。そして、23年度のモンスーン雨季明けをまって、日本から研究者派遣と現地研究者(カウンターパート)による番組評価共同調査を実施すべく、準備を進めている。 また、現地コミュニティラジオ局/カウンターパートの研究者を日本側に招聘し、阪神・淡路大震災被災地のコミュニティラジオ局との研究交流を実施したい。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)