過疎・中山間地域丸ごと創生型認知症カフェの開発と地域・大学協働アクションリサーチ
Project/Area Number |
20K02272
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
松本 明美 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (50449972)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田代 和子 人間総合科学大学, 保健医療学部, 教授 (00589731)
野呂 千鶴子 国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 教授 (20453079)
星野谷 優子 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 助手 (30797923)
中村 敏 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 助手 (70807403)
石澤 正彦 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 助手 (30874979)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 認知症カフェ / 過疎地域 / 地域創生 / 協働 / アクションリサーチ |
Outline of Research at the Start |
本研究は、過疎・中山間地域の創生と合わせて認知症の人も住み慣れた地域で安心して暮らすことを目指し、地域丸ごと創生型認知症カフェの活動モデルを検討し実施する。さらに、認知症カフェの安定したサポートシステムとして、大学を拠点とした認知症カフェの地域・大学協働モデルの構築を図ることを目的とする。 具体的には、栃木県の過疎指定の5地区を対象として、地域創生を目指した認知症カフェの在り方を模索・展開し、集落の特徴とニーズに合った活動モデルの構築、合わせて、大学の専門職の連携・協働化を検討し、最終目標は地域との大学協働サポートシステムを構築し、地域創生と安心生活の継続に貢献すること。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度の研究に至るまでの概略として、2020年、2021年と新型コロナの影響を受けながらも、過疎地域の一つの栗山地区で、第1段階としての過疎・中山間地域の認知症カフェモデルの試行として、地域ニーズ調査及び地域の資源について把握した。その後、プレカフェモデルの検討、一時中断しながらも、プレカフェとして「栗っこカフェ」と称して、毎月1回、健康観察・健康相談、参加者のニーズに添った講話(理学療法士、言語聴覚士、保健師等)による、フレイル予防、低栄養予防、誤嚥しないためには、認知症予防、健康・長生きのための運動など、専門的かつ参加者にわかりやすいように工夫した講話を盛り込みながら、参加者主体の交流を行った。 2023年度は、プレカフェの評価を行った上で、第2段階として、コロナ禍の影響として、閉じこもり傾向の生活により、認知機能や生活全般に対してのプログラムの強化が必要と考え、特に認知機能にアプローチしたCogEvo(ICTを活用した脳体力トレーニング)と認知・運動にアプローチしたシナプソロジーやコグニサイズなどのアクティビティを各回のプログラムに入れて、新しいカフェモデルの構築、その効果検証を目的に2023年5月~9月まで行った。参加者は12名(平均年齢83.42歳、平均DASC-21スコア22.0)、CogEvoの認知機能の平均値は、介入前後で有意差はなかったが、「記憶力」「計画力」は全体に上昇傾向、SF-36(健康・QOLの調査)では、「身体機能」と「身体の痛み」「活力(エネルギー)」に有意差が見られた。タブレットによる認知機能に働きかけたゲームのため、操作が不慣れで難しいなどの声もあったが、結果を紙に印刷することで、結果がわかりやすくて、やる気に繋がるなどのコメントも聞かれた。新しいカフェモデルとしてさらに工夫が必要だが、ICTツールの活用による示唆が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナの感染拡大の影響を約3年間受けたため、それまでは大きく研究活動は遅れていた。しかし、2023年度は5類になったこともあり、飲食・交流も復活し、感染対策はするが、ほとんどの研究活動に影響がなかった。2023年度はこれまでの遅れを少し挽回し、全体にはやや遅れている状況である。3年間のアクションリサーチの予定だったが、2年目の延長に入り、2024年度で終了予定を目指し、第3段階の研究に取り組む予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、2年目の延長で、最終年度になるように考えている。 ①2023年度の研究まとめと学会発表 ②第3段階 過疎・中山間C地区の空施設活用型の認知症カフェの試行(ICT活用とアクティビティのプログラムを活用)を計画している。すでに、C地区の空施設の利用について、C地区社会福祉協議会、C地区スタッフ、地域包括支援センター職員、大学専門職で研修会を行っている。 ③過疎・中山間B地区の病院内認知症カフェの検討(地域ニーズの把握は終了している)
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Report
(4 results)
Research Products
(7 results)