Housing and life support services for the urban elderly: a study on urban housing policy
Project/Area Number |
20K02304
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | Seijo University |
Principal Investigator |
山本 理奈 成城大学, 社会イノベーション学部, 准教授 (50708500)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 都市 / 住宅 / 政策 / 高齢者 / 生活支援 / 在宅ケア / 居住福祉 / 消費者主導ケア |
Outline of Research at the Start |
現在、豪州では、連邦政府が2012年に発表した10ヵ年の制度改革(Living Longer. Living Better.)の影響を受け、高齢者の在宅ケアシステムは大きな変化の渦中にある。本研究では、変化の中心を担う「Consumer Directed Care(消費者主導ケア)」の導入に着目し、わが国が参照すべき点を抽出することを通して、都市における高齢者住宅と生活支援をめぐる政策的課題を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、豪州における高齢者在宅ケアシステムに関する資料収集及び調査を実施した。その結果、「consumer directed care(CCD)」に関して、身体的な不自由の領域だけではなくメンタルヘルスの領域においても、制度改革が行われていることが明らかとなった。その背景には、従来の施設収容型の実践や専門家による意思決定が問題視されるようになったという経緯がある。換言すれば、人びとの「living/lived experiences」が重視されるようになり、個人の意思決定を尊重する方向への転換が、ケアを必要とする本人だけではなく、その家族や介護者からも求められるようになったことが関係している。 そして現在、この改革の中心となっているのが、PPC(person-centred care)及びCCDである。一般に、前者はプロバイダ主導型ケアとして、後者は消費者主導型ケアとして認識されている。PPCは公的医療システムのアプローチであり、具体的にはpublic health serviceを含む。これに対しCCDは、消費者の選択と管理の最大化を指向するものであり、具体例としてはNDI(National Disability Insurance Scheme)のサービスがあげられる。NDIとは、オーストラリア連邦政府による資金提供の制度であり、個人/介護者が資金を管理し、必要なサポートの利用を可能にする制度である。 これに対し日本では、高齢者特有の精神的な問題と在宅ケアサービスの連携について、まだ十分な支援体制が整っているとはいえない段階にある。たとえば、高齢期うつ病などは、認知症と混同される場合も多く、その在宅ケアの困難さや個別の状況に見合った居住環境の改善など、課題も多い。それゆえ、こうした豪州の先端的な取り組みは、わが国の政策的課題を検討するうえで参考となるものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、COVID-19による渡航規制が解除されたため、豪州における高齢者在宅ケアシステムに関して、現地での資料収集及び調査を進めることができたため、「おおむね順調に進展している」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、これまでの研究成果をふまえ、国内外の研究者との情報交換、及び口頭発表や学術論文の国際的な発信に注力していく予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(9 results)
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[Book] あこがれの住まいとカタチ2022
Author(s)
後藤治, 藤田盟児, 桐浴邦夫, 後藤克史, 山本理奈, 島原万丈, 鈴木あるの, 小泉雅生, 伏見唯, 豊田啓介
Total Pages
232
Publisher
建築資料研究社
ISBN
9784863588417
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