社会人看護学生の学びを通して開発する、経験を活かしたリカレント教育
Project/Area Number |
20K02471
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
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Research Institution | Kobe Tokiwa University |
Principal Investigator |
伊東 美智子 神戸常盤大学, 保健科学部, 講師 (20756366)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 社会人経験 / 看護学生 / 臨地実習 / 経験学習 / 複線径路等至性アプローチ / 社会人看護学生 / 経験 / 複線径路等至性モデル |
Outline of Research at the Start |
本研究は、社会人を経験した後に看護師養成所(3年課程)に入学した看護学生を対象とする。一般に社会人の強みは豊かな経験にあり、学習資源になるとされるが、看護師養成においては、経験があるゆえに教員からの指導を受け入れにくいなど、課題は少なくない。人生100年時代の到来を迎えて社会人の学び直しに注目が集まる中、この課題に取り組むことは、リカレント教育の躓きの解決に繋がると考える。そこで本研究では、①前職からの転職経緯、②看護基礎教育の肝である臨地実習において、社会経験と看護の学びをどのように統合したのか、③新人看護師として勤務する中で、前職経験と看護をどのように統合したのか、の3点について解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、社会人看護学生の経験を活かした新しいリカレント教育の開発にある。昨年度は教育内容を見出す前進となる、18名のインタビュー結果を先ずはカテゴライズした。それは、学会にて発表し、学術誌に「社会人経験看護学生の学びの特徴 ―ヴィゴツキー・トライアングルと動的記号過程の文化心理学による考察―」として掲載された。それを冊子化し、協力への感謝と結果の報告を兼ね、協力者を紹介くださった教育機関および医療機関の看護管理者と協力者数分を送付した。それにより、最新の社会人経験学生や社会人経験看護師の実態について情報を得ようと試みた。3年の月日で管理者が交代したり、看護学生達はコロナ禍にて臨地実習に出られていない現実もあり、社会人経験が大きな問題として臨床で浮上するに至っていない可能性が考えられる。これらから、残念ながら現時点では、期待した情報を得ることは出来ていない。
一方、本研究の分析法である質的研究法TEA(複線径路等至性アプローチ)に関連する活動として、これまで発表されてきたTEAを用いた先行研究をまとめた、その名も「カタログTEA」を2023年2月、新曜社より共同編集し、出版した。オンライン読書会では、編者で分担して本の紹介を行い、広報活動に取り組んだ。TEAは、看護学はもちろんのこと、社会学、教育学、哲学等の近接する他領域の研究にも活用されつつある。これまでにご縁のあった研究者に送付し、書評記載も併せて依頼しながら、送付した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
インタビュー、研究法は異なるが論文の作成・発表は進んでいる。 残された課題は、研究成果を活かした教育カリキュラムの新しい構築である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究で得られたデータをTEAで分析した研究成果をまとめ、投稿の挑戦を重ねる。査読通過できるよう、内容の精錬に努める。 カリキュラム構築については完成形を目指したいところであるが、改めて社会人経験学生の教育現場に触れ、示唆を得たい。
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Report
(3 results)
Research Products
(11 results)