Project/Area Number |
20K02474
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
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Research Institution | Tokoha University (2022-2023) Shokei Junior College (2020-2021) |
Principal Investigator |
柴田 賢一 常葉大学, 保育学部, 教授 (90615212)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | 幼児教育の概念 / 保育の概念 / 幼児教育と保育 / 家政論 / 生活、life / 養護、care / 教育、education / 生活、Life / 養護、Care / 幼児教育・保育の歴史 / 家政論(オイコノミア)の歴史 / 生活 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、「幼児教育」「保育」という言葉が何を意味し、どのような営みをを指して用いられてきたかということを明らかにするため、日本の幼児教育に大きな影響を与えたヨーロッパ・アメリカの幼児教育や子育て、子どもの生活に関する史料に立ち戻って「教育」や「保育」、「子育て」に関する語彙の分析を進め、その分析から、日本の「幼児教育」「保育」の生成過程をたどることを目的としている。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は、まず本研究の一部である近代以降の日本における「子育て」「教育」に関連する語彙の歴史的研究について、これまですすめてきた倉橋惣三の幼児教育論における「生活」概念に関する研究の成果をを整理するとともに、倉橋の『育ての心』の分析を新たに加えて、日本保育学会第76回研究大会(熊本学園大学、オンラインにて開催)で口頭発表を行った(タイトル:教育における「生活」概念についての考察―倉橋惣三における「生活」を中心に―)。 次に、令和4年度末から令和5年度にかけて、本研究費の費用を用いて購入したデータベースであるEEBO(Early English Books Online)の検索を行い、必要な史料の収集作業を進めた。この史料収集で得たデータをもとに史料および書誌情報等を参考にした史料の整理と分析を進めた。その研究によって得られた成果を、九州教育学会第75回研究大会(沖縄大学)にて報告を行った(タイトル:初期近代イングランドにおける家政論史料;家政と教育に関する史料を中心に―)。この成果により、初期近代の子育てについて語られる主たる使用である家政論史料の出版状況等の分析が進展し、今後深く検討するべき史料の絞り込みが行えたこと、史料の性質が明らかになってきたことが、令和5年度の主な研究実績である。 当初研究計画よりやや遅れが生じているものの、令和4年度末あたりから移動の自由が増してきたことにより、史料の検索・収集作業を大幅に進展させることができた。またデータベースへのアクセス時間を一定程度かけることができたことにより、キーワードを用いての網羅的な検索作業を進めることができ、史料数についてのの数値的な情報も得られたことは本研究にとって一つの成果であると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和5年度は本研究に関する学会発表を2本行えたが、学会発表に合わせて史料収集が追加で必要になったことなどがあり、全体的にはやや史料分析に遅れがみられる。この遅れが資料の読み込みにも影響し、全体的な遅れにつながっている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度から5年度にかけて史料収集は大幅に進展したことで、昨年度後半からのの主な作業が分析と報告に進んでいる。今年度はさらに資料分析を進め、最終的な成果報告として整理していくことを目指している。 具体的には今年度は初期近代イングランドの史料分析に絞り、令和5年度の九州教育学会での発表を踏まえ、分析対象として絞り込まれた史料に見られる幼児教育関連の語彙を取りあげ、整理していく予定である。既に数点の史料に資料については分析を進めており、子どもの教育についての当時の見解が一部明らかになりつつある。 上記の史料分析によって本研究の主題である、初期近代イングランドの文献における幼児教育の概念が浮上してくるものと予想され、その成果を今年度秋に予定されている学会において発表することを予定している。
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