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Exploring the theory and practice of Assessment as Learning

Research Project

Project/Area Number 20K02484
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 09010:Education-related
Research InstitutionWakayama University

Principal Investigator

二宮 衆一  和歌山大学, 教育学部, 教授 (20398043)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Keywords学習としての評価 / フィードバック / メタ認知 / 学びのログ / メタ認知能力 / 主体的に学習に取り組む態度 / 学習のための評価 / 自己評価 / イギリス / 形成的評価
Outline of Research at the Start

本研究は、「学習としての評価」の理論的意義と課題を考察すると同時に、どのような評価活動が「学習としての評価」が目指すメタ認知能力の育成に有効なのかを明らかにすることを目的としている。これらの目的を達するために、本研究ではイギリスでの「学習としての評価」の理論と実践に関する資料収集、および実践校の視察を行う。また、サドラーの提起にもとづく実践的試行として2018年度から行ってきた高校美術科における批評学習の単元開発を継続して行い、「学習としての評価」の実践的な意義と課題を考察し、より創造的で質の高い学習を実現しうる評価活動のあり方を探究する。

Outline of Annual Research Achievements

本研究では、大きくは2つの研究課題を設定している。一つめは「学習としての評価」の理論的意義と課題を考察すること。二つめは、どのような評価活動が「学習としての評価」が目指すメタ認知能力の育成に有効なのかを検討することである。
2023年度は、昨年度に引き続き、上記の2つめの研究課題に焦点を合わせ、2021年度に開発した「学びのログ」を使い、実践的な研究を進めた。具体的には、「学びのログ」に書き込まれた生徒のふりかえりに対して、どのようなフィードバックを行うことが、生徒のメタ認知能力の育成につながるのかを検討した。注目したのはメタ認知能力を支える柱である「メタ認知的知識」である。メタ認知的知識は「人間の認知特性についての知識」「課題についての知識」「方略についての知識」に分けられる。子どもたちがメタ認知能力を培っていくためには、こうしたメタ認知的知識を獲得していく必要があり、フィードバックはその足場となる。例えば、教師がみとった子どもの認知特性(他の子どもの意見をよく聞いている、具体例を出して説明するのが上手い)を伝えたり、「単元の学習目標は何だったのか」「〇〇の意見をどう捉えたのか」と問い返すことで学習課題についての理解を見直させたり、過去の学習つながりや次の計画、あるいは疑問を持ったことそのものを褒めることで、学習の進め方に対する関心を子どもの中に育てることができる。
メタ認知的知識である「人間の認知特性についての知識」「課題についての知識」「方略についての知識」を子どもたちに獲得させるためのフィードバックの具体的なあり方の検討を2023年度は行うことができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2023年度は、調査研究のためにイギリスに渡航することができた。ロンドン大学で資料を行った結果、「学習としての評価」の理論的意義と課題を考察することできる資料をいくつか収集することができた。しかしながら、研究について助言をもらうことを予定していた2人のイギリスの教育評価研究者が、このコロナ禍の中で退職をしていたこともあり、当初、予定していた通りの調査研究を進めることが難しくなった。
他方で実践的な研究においては、「学びのログ」への子どものふりかえりの記載をより質の高いものとするための教師の問いかけ・指示や、子どものふりかえりに対する教師からのフィードバックについての研究を進めることができ、「学習としての評価」の目標であるメタ認知能力の育成に寄与する評価方法の工夫が考案できた。
そのため、本研究で設定している一つめの課題である「学習としての評価」の理論的意義と課題を考察することについては、当初の予定通りの研究を進めることができなくなってしまったが、二つめの課題である「学習としての評価」の実践的試行については、昨年度に引き続き「学びのログ」の活用や教師からのフィードバックの工夫を通じて「学習としての評価」を具現化する評価活動のあり方を追究することができている。

Strategy for Future Research Activity

新型コロナの感染拡大により、2021年度から2022年度にかけて計画していたイギリスでの現地調査を行うことができなかった。研究期間を延長することで2023年度は、イギリスでの現地調査を実施することができた。しかしながら、「学習としての評価」の理論的意義と課題の研究を進めるための十分な調査ができなかったため、2024年度まで研究期間を延長することにした。
2024年度は、イギリスでの調査研究を再度行い、イギリスでの「学習としての評価」の研究の進展を確認すると共に、日本での実践的試行を通じて開発した「学びのログ」の活用や、教師からのフィードバック・問いかけの工夫を「学習としての評価」の理論と方法の観点から再吟味する予定である。

Report

(4 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • 2021 Research-status Report
  • 2020 Research-status Report
  • Research Products

    (8 results)

All 2024 2023 2022 2021 2020

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 2 results) Presentation (2 results) Book (3 results)

  • [Journal Article] 自己評価2024

    • Author(s)
      二宮衆一
    • Journal Title

      指導と評価

      Volume: 832 Pages: 23-24

    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Journal Article] Bridging teaching practices and self-regulated learning2022

    • Author(s)
      二宮 衆一・中山和幸・久保文人・西原有香莉・平井千恵・中岡正年
    • Journal Title

      和歌山大学教育学部紀要. 教育科学

      Volume: 72 Pages: 1-8

    • DOI

      10.19002/AN00257966.72.1

    • NAID

      120007190992

    • ISSN
      13425331
    • URL

      https://wakayama-u.repo.nii.ac.jp/records/2003128

    • Year and Date
      2022-02-09
    • Related Report
      2021 Research-status Report
    • Open Access
  • [Journal Article] 「学びのログ」を活用した「主体的に学習に取り組む態度」の育成と評価2022

    • Author(s)
      二宮衆一・丸山佑樹(2021)
    • Journal Title

      和歌山大学教職大学院紀要 : 学校教育実践研究

      Volume: 6 Pages: 73-81

    • Related Report
      2021 Research-status Report
    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] 英国のEPQ(Extended Project Qualification)の特徴と論点2023

    • Author(s)
      二宮衆一
    • Organizer
      第34回日本カリキュラム学会 ラウンドテーブル
    • Related Report
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  • [Presentation] 英国のEPQ(Extended Project Qualification)における「探究」の評価について2021

    • Author(s)
      二宮衆一
    • Organizer
      日本カリキュラム学会第32回琉球大学web大会
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  • [Book] 変動する総合・探究学習:欧米と日本 歴史と現在2023

    • Author(s)
      伊藤実歩子、本所恵、藤本和久、内藤由佳子、中西修一朗、奥村好美、森久佳、二宮衆一、徳永俊太、木村裕、坂本尚志
    • Total Pages
      234
    • Publisher
      大修館書店
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  • [Book] 教育評価重要用語辞典2021

    • Author(s)
      西岡加名恵・石井 英真
    • Total Pages
      264
    • Publisher
      明治図書
    • ISBN
      9784186042313
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  • [Book] 変動する大学入試:資格か選抜か ヨーロッパと日本2020

    • Author(s)
      伊藤実歩子
    • Total Pages
      278
    • Publisher
      大修館書店
    • ISBN
      9784469222722
    • Related Report
      2020 Research-status Report

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Published: 2020-04-28   Modified: 2024-12-25  

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