国際バカロレア「言語A」概念理解における読解力育成の効果測定と実践開発研究
Project/Area Number |
20K02533
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
中村 純子 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (70761625)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 国際バカロレア教育 / 文学 / 読解力 / コンセプトベース / 概念理解 / DP / PYP / 国語 / 国際バカロレア / DP「言語と文学」 / 論述 / 講述 / 言語と文学 / 国語科教育 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、国際バカロレア(IB)「言語A」における概念理解を研究し、中等および高等教育での読解力育成の効果測定と実践開発を目指すものである。読解力とはテクストの表象を読み解き、コンテクストに照らし、クリティカルに分析し、創造的に独自の解釈を確立する作業である。意味を関連付け、解釈を深める過程で概念は重要な役割を果たす。この能力は論述のパフォーマンスを評価対象とする。既にこの評価システムを確立しているIBプログラムでの成果を分析するために、海外及び国内のIB認定校の実践を参与観察し、効果測定の方略を開発する。その成果を踏まえ、新たな実践開発につなげ、公立校での検証も試みていく。
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Outline of Annual Research Achievements |
全国大学国語教育学会で2回の発表を行った。2022年5月の第142回・東京大会では、シンポジウム「 国語科のカリキュラムを考える―『コンテンツ・ベース』と『コンピテンシー・ベース』の対立を超えて―」のテーマの中で「メディア・リテラシー教育カリキュラム研究の系譜―コンテンツ、コンピテンシー、コンセプト―」と題し、IBのコンセプトベース・カリキュラムの重要性を論じた。2022年11月の第143回・千葉大会では、3名のDP教員と「DP言語A「文学」「言語と文学」・文学作品の選択における観点 -ジャンル、グローバルイシュー、3 つの探究領域をめぐって-」と題したラウンドテーブルを開催し、DP言語Aにおける選書の観点を明らかにした。 IB国語研究会では、DP「言語A」における指導の課題を見出すことができた。<活動記録> 4月24日:山本寛司「夏目漱石「こころ」を丁寧に読む」、5月22日:岩瀬丈 「読解力可視化のためのDoodle活用」、7月3日:中村純子「デジタル・メディア・リテラシー」、 8月21日:金井大貴「 IBDP日本語Aにおける学習者ポートフォリオ」、9月18日:伊藤かおり「定番教材・夏目漱石『こころ』を教室で読む意義-ICTを用いたデジタル資料の効果的活用-」、11月20日:岩瀬丈「文学作品におけるchallenging/sensitive topicの扱いに関する議論」、12月18日;小林真大「内在批評と外在批評の視点から見た作品の選択」、1月22日:中村純子「ペーパー2 課題作品批評会」、2月19日(日):國井千穂「学習者タイプ別、家庭学習方法の検討」 2022年8月1~3日、PYPのワークショップに参加し、教科の枠を超えた単元の作り方と初等教育における概念理解に関する研鑽を積んだ。IBでは、初等教育における概念理解の指導が読解力に大きな影響を与えることを見出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
IB国語研究会をオンライン開催することによって、IB校の教員から指導課題を取材することができ、有意義な知見を得ることができた。IBプログラムの根幹をなす初等教育PYPのカリキュラム設計の方略が明らかになり、今後の研究の方向性を見出すことができた。本研究はコロナ禍の影響で、最初の2年間の活動の進捗がやや遅れていたが、学校現場の課題をオンライン研究会によって取材する方向に切り替えることで進展することができている。研究期間を1年延長する。これまでの研究から新たな課題が見出され、最終年度の上半期は、PYPに関する共著の出版を目標においてる。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの活動から、DP言語Aにおける近代文学、翻訳文学の指導方略については概ねの方向性が明らかとなった。2022年11月の全国大学国語教育学会・千葉大会・ラウンドテーブルで現場のDP教員から、DP最終課題における日本の古典文学の扱い方に課題が残されていることが見出された。そこで、令和5年度は東京学芸大学の古典研究の専門家の協力を得て、東京学芸大学附属国際中等教育学校のDPコースでの実践研究を取り組んでいく。 さらに、これまでの研究から、初等教育における概念理解指導に関する新たな課題が見出された。最終年度の上半期は、PYPに関する共著の出版を目標においてる。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)