Project/Area Number |
20K02580
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09020:Sociology of education-related
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
野田 真里 茨城大学, 人文社会科学部, 教授 (90334995)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣里 恭史 上智大学, グローバル教育センター, 教授 (40262927)
北村 友人 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (30362221)
荻巣 崇世 上智大学, 総合グローバル学部, 助教 (00743775)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | カンボジア / SDGs(持続可能な開発目標) / 教員改革 / 経済成長 / 産業人材育成 / 包摂的かつ公正な教育 / ESD(持続可能な開発のための教育) / 新型コロナ禍 / SDGs / 産業人材 / 学ぶ権利 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、経済成長著しいカンボジアにおいて、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向けて、SDG4を念頭に、教員改革の現状と課題を分析し、教員の質を規定する諸要因とメカニズムを解明しつつ、有効な教員政策の在り方等について検討する。特に、カンボジアの2つの主要教育課題の実現つまり、産業構造の変化に対応する産業人材の育成にむけた「質の高い教育」の実現と、グローバル化の進展のなかで取り残される人々への「学ぶ権利の保障」となる「包摂的かつ公正な教育」を実現する上において、その大きな鍵となる初等中等教育における教員改革、とくに「生涯学び続ける専門家」としての教員の質の向上を主眼として研究をおこなう。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、カンボジア教育青年スポーツ省(MOEYS)教育研究評議会(ERC)のカウンターパートとの国際共同研究を、同国におけるSDGs(持続可能な開発目標)の達成やSDGsの目標4教育の現状と課題、新型コロナ禍からの復興等について、教員改革を中心に進めた。引き続き、定期的なオンライン国際共同研究会や文献調査等を行った。カンボジアへの渡航が可能となり、次の調査活動を行った。 第1に、予備調査として、2022年8月にカンボジア教員養成大学設立のための基盤構築プロジェクト(E-TEC)の高橋専門家(国際協力機構JICA)にヒアリング等を行った。第2に、カンボジア現地調査を、8月7日~14日に行い、カウンターパートであるMOEYSへのヒアリング等をはじめ、関係機関への訪問調査を行った。主な訪問先は、世界銀行、JICA、UNICEF、World Educationの各カンボジア事務所、教員養成大学(プノンペン、バッタンバン)、E-TECプロジェクト等である。第3に、カンボジア現地調査を2023年3月29日~4月1日に行い、新型コロナ禍における教育課題やポスト/ウィズ・コロナと教育等について分析を行った。また、カウンターパートであるMOEYSと本研究課題の今後の遂行にあたり会議を実施、2023年6月に予定の国際シンポジウムやや11月に予定の第13回アジア比較教育学会(CESA)等について打ち合わせを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナ禍による渡航制限等が緩和に伴う現地調査の実施等、概ね予定通り研究を遂行することが出来た。また、オンランによるカウンターパートとの国際共同研究会や文献調査等も順調に行うことが出来た。後述の通り論文・著書や研究発表等の研究成果を英語によるものも含めて、公表することができた。また、新たな研究視点として、カンボジアの教員の質の向上にむけて大きな役割が期待される、新設の教員養成大学のフォローアップ調査に向けての検討や、カンボジアの地域社会に深く根差す仏教と教育の関係等についても考察を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は本件課題の最終年度として、研究成果の取りまとめと公表を行う予定である。主な計画としては次の通りである。第1に、本年6月にプノンペンにおいて、国際シンポジウムを開催する。カウンターパートであるカンボジア教育青年スポーツ省(MOEYS)と共催し、関係者の参加を得て、これまでの研究の深化をはかる計画である。第2に、本年11月に広島で開催される第13回アジア比較教育学会 (CESA2023)において、セッションを企画、カウンターパートをカンボジアから招聘し、本研究の総括を行うとともに、今後の研究の発展にむけた議論を行う計画である。加えて、オンライン国際研究会や必要に応じて追加の現地調査等を行う。
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