保育における音楽を伴った身体表現活動の活用モデルの開発
Project/Area Number |
20K02626
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education (2021-2022) Ibaraki University (2020) |
Principal Investigator |
門脇 早聴子 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 講師 (40747664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷村 宏子 関西学院大学, 教育学部, 教授 (20331788)
城 佳世 九州女子大学, 人間科学部, 准教授 (40722731)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 身体表現活動 / 音楽を伴った身体表現の変遷 / 音楽を伴った身体表現の分類 / タブレット / 実態調査 / 「遊戯」受容の変遷 / 音楽と遊びの融合 / 音楽と運動の融合 / 楽器活動を伴う身体表現 / 身体表現活動の歴史的変遷 / ICT / 保育における身体表現活動 / 活動モデル作成 / デジタルコンテンツ開発 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、領域保育内容「表現」の音楽に合わせた身体表現活動において、多様な活動の教育的意義、特徴、指導法について比較・整理した上で、保育者が求める活用が容易な教材開発を行うことである。そこで、現在、保育で行われている主な身体表現活動を10 種類選定し、各々の活動目的や意義、具体的な活動内容を整理する。また身体表現活動の実態や保育者の意識について関東・関西・九州エリアを対象にアンケート、及び実地調査し、 問題点を明らかにする。さらに幼児の発達や興味、関心、課題に応じた身体表現活動に保育者が系統的かつ持続的に取り組めるような活用モデルを作成し、コンテンツの配信を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、保育における音楽を伴った身体表現の変遷と分類についての著書の執筆、及びフレーベル式教育における「遊戯」受容の変遷について論文発表を行った。また、身体表現に関する全国規模のアンケート調査を行い分析を行った。今年度の補助金は、主に上記の研究を遂行するための資料収集、アンケート調査、共同研究者との打ち合わせ費用に当てた。 1.著書『現代保育内容研究シリーズ6 保育をめぐる諸問題IV保育・教育の実践研究』第6章にて、これまでの研究内容についてまとめ執筆した。タイトルは「保育における音楽を伴った身体表現の変遷と分類」である。本書では、活動の種類や意義を整理し、使用音楽や保育者の役割を示すことを目的とした。研究方法は、音楽を伴った身体活動を9種類抽出し、音楽と動きの関係について分類した。その結果、動きを模倣する表現や、幼児の自発的な動きを促進する表現には、音楽の使い方や保育者の役割に相違点があることが明らかになった。 2.音楽学習学会論文(査読あり)に「フレーベル式教育における「遊戯」受容の変遷-明治期の唱歌遊戯から幼稚園教育要領「表現」に至る教育者の関連から-」を発表した。今回の研究内容の基盤となる部分として、明治期から現在までのフレーベル式の遊戯が,各時代において教育者たちにどのように受容されたのかを関係図をもって明らかにした。関係図を用いて遊戯の歴史的変遷を見ることで,これら幼稚園の実践は,大正期や戦後の幼児教育に影響を及ぼしたことが明らかになった。 3.全国1000箇所の保育所、幼稚園、認定こども園に対して身体表現の実態調査に関するアンケートを再度設問を設定して実施した。アンケートでは、身体表現の実施目的や内容について確認した上で、タブレットの有効性について確認することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
理由 上記で示した通り学会論文の執筆、著書の執筆、全国規模のアンケート調査と分析はできている。 しかし、2021年度の新型コロナウィルス感染防止の対策による県外への移動や、園に部外者が入ることが困難な時期が長期に渡り生じた。そのため、昨年度に実施する予定の計画を今年度に実施した。 今後論文を1本発表予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年に研究の遅れが生じたため、1年研究期間を延長する予定である。 2023年度は、保育者が子どもの発達や興味、ねらいに応じた活動で使用できる身体表現を動画として複数作成し、コンテンツの開発を行う。また、それらをネット上にアップロードした上で、実際に保育者に使用してもらい、意見を元に改善する予定である。 論文執筆を2件予定している。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)