学童期の低い実行機能発達を予測する早期神経発達指標の探索
Project/Area Number |
20K02628
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
原田 妙子 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任助教 (60525963)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星 詳子 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 特任教授 (50332383)
土屋 賢治 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任教授 (20362189)
武井 教使 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 教授 (80206937)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 発達 / 実行機能 / fNIRS / 前頭前野 / 認知機能 / fNRIS / 発達トラジェクトリー / 複合ルール課題 / 高次機能発達 / 神経発達 / 早期指標 |
Outline of Research at the Start |
学童期(10歳)に低い実行機能を示す児を予測する、乳幼児期の神経発達の徴候を、縦断的な見地から見出すことを目的とする。 本研究は、浜松母と子の出生コホート(HBC)のプラットフォームを利用し、10歳時の知能検査の結果をもとに、2群に分け(知能検査のうちの一つの指標の成績の低い群と平均以上群)、実行機能発達の指標(課題の成績と課題に関与する脳賦活パターンの結果)と、生後1ヵ月~32ヵ月までの神経発達指標(Mullen Scales of Early Learningで得られたスコア)との関連を検討する研究である。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、学童期の子どもの実行機能課題の成績と近赤外光脳機能イメージング装置を用いた課題に関連する脳賦活の結果をもとに、実行機能の発達度を評価しうる指標を見出することを目的とした。 我々の先行研究から、年齢に依存した課題の成績がみられるルール選択課題(Harada et al.2018)を用いて学童期の子どもの実行機能の発達度を行動データおよび脳機能賦活から評価した。7~10歳の小児54名(平均年齢8.7±0.9歳)を対象に、ルール選択過程における実行機能の発達度を行動データから評価するとともに、課題遂行中の両側前頭前野(PFC)と運動前野(PMC)をカバーする42チャンネルのfNIRSイメージングシステムを用いて酸素化ヘモグロビン(oxy-Hb)を脳賦活の指標として検討した。重回帰分析により、タスクパフォーマンスと各関心領域(ROI)のoxy-Hb変化量を独立変数とし、年齢、課題条件、年齢×課題条件、IQを従属変数として解析した。本研究では、TaskAをコントロール条件とし、TaskBと比較して、TaskCにおける年齢の影響に注目した。その結果、正答率への影響はIQを除き、年齢、課題条件、年齢×課題条件において有意であった(p<0.05)。また、TaskC関連皮質活動に対する年齢の影響は右前頭極皮質でのみ観察され(p=0.034)た。よって前頭極皮質は、このようなルールに基づく認知制御システムの発達に重要な役割を果たしている可能性が示唆された。本結果から、刺激に適した複数のルールを選択する能力は、7歳から10歳にかけて年齢に依存して機能が向上すること、さらに右前頭極皮質の機能を同時に評価することにより、実行機能の発達度を評価しうることが示された。よって、複数ルール選択課題の正答率および前頭極におけるoxy-Hbの変化により、実行機能の発達度を評価しうる可能性がある。
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Report
(4 results)
Research Products
(20 results)
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[Journal Article] Extrastriatal dopamine D2/3 receptor binding, functional connectivity, and autism socio-communicational deficits: a PET and fMRI study2022
Author(s)
Murayama C, Iwabuchi T, Kato Y, Yokokura M, Harada T, Goto T, Tamayama T, Kameno Y, Wakuda T, Kuwabara H, Senju A, Nishizawa S, Ouchi Y, Yamasue H.
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Journal Title
Mol Psychiatry
Volume: -
Issue: 4
Pages: 2106-2113
DOI
Related Report
Peer Reviewed
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[Journal Article] Early temperament as a predictor of language skills at 40th months2022
Author(s)
Ishikawa-Omori Yuuka、Nishimura Tomoko、Nakagawa Atsuko、Okumura Akemi、Harada Taeko、Nakayasu Chikako、Iwabuchi Toshiki、Amma Yuko、Suzuki Haruka、Rahman Mohammad Shafiur、Nakahara Ryuji、Takahashi Nagahide、Nomura Yoko、Tsuchiya Kenji J.
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Journal Title
BMC Pediatrics
Volume: 22
Issue: 1
Pages: 56-56
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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