子ども達の睡眠障害の環境要因:出生コーホート調査による解析
Project/Area Number |
20K02660
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
渡部 基信 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (30649306)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 睡眠ログ / ウェアラブル生体センサー / 結果のフィードバック / エコチル調査 / 生体データ / 睡眠障害 / 出生コーホート / 縦断的研究 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、「子ども達の睡眠障害は環境問題である」という仮説のもと、学童期の 睡眠調査を行う。今日子ども達の睡眠に障害が生じる環境要因は何か、睡眠の不足した子ども達の心身がどのように発達していくかについて明らかにしていく。本研究の目的は以下の3つである。 ①環境省の出生コーホートの参加者の睡眠調査を行い、互いのデータを連結し、環境要因を 明らかにする。②これまで実践した園児の調査に続き、本研究で学童期の調査を行い、さら に中学生での調査へ繋げ、縦断的追跡を行う。③生体センサーを使用し心拍数・活動量も計測、また学童期気質調査票を使い、睡眠がもたらす学童の心身への影響について解析する。
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Outline of Annual Research Achievements |
小学生の睡眠生活リズムの実態およびその関連要因を明らかにする目的で、私たちは調査を実施している。現在までの参加者126名(男児63名、女児63名)の解析を行った。参加児の平均の夜間睡眠時間は9時間18.8分(SD 24.3分)だった。14日間の調査では、朝自分で起きた(自然覚醒)が半分以上(8回以上)の群と7回以下の群に分類して解析(Fisherの正確確率検定)を行った。1日の睡眠時間については2群に差は認められなかった。生活のリズム(学校の帰宅時間、夕食時間、入浴時間)と朝の自然覚醒についても解析してみた。帰宅時間は2群とも15時台が1番多く群間に統計的な差は認められなかった。夕食時間については、自然覚醒8回以上は18時台、7回以下は19時台が1番多かったが、群間に統計学的な差は認められなかった。入浴時間についても同様に2群間で差は認められなかった。 TVの視聴時間やスマートフォンの使用時間と自然覚醒についても解析を行った。TVの視聴時間については自然覚醒8回以上の群と7回以下の群では統計学的な差が認められた。ただ自然覚醒が多い群(8回以上)の群が、TVの視聴時間が短いと結論するには至らず、8回以上の群でも3時間以上TVを見ている児が多い結果であった。さらにスマートフォンの使用時間と自然覚醒との関係を調べたところ、自然覚醒8回以上と7回以下の群では使用時間に有意な差が認められた。8回以上の群では0時間が最も多く2時間以上が最も少なくなっていました。一方、7回以下の群では0時間は少なく2時間以上が最も多くなっていた。スマートフォンの使用と子ども達の睡眠リズムとの間の関連が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナウイルスの流行により、予定通りの調査が行えない時期もあったが、約130名の調査が実施できた。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、研究計画の最終年度で、今まで得られてきた、データをもとに解析を進める。まず、ウェアラブル生体センサーのデータ解析を行い、睡眠ログとの関連について調べる。さらに、エコチル調査で得られた子ども達の生育環境との因果関係についても調べる。
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Report
(3 results)
Research Products
(10 results)