Project/Area Number |
20K02682
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Tokyo Kasei University |
Principal Investigator |
細井 香 東京家政大学, 子ども学部, 准教授 (90383405)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | ICT / 保育所 / 基礎体温 / ヘルスケア / 健康情報 / 体温情報 / ヘルスケアシステム / 保育現場 / 保育 / ICT化 |
Outline of Research at the Start |
保育現場では、体温や健康状態等の様々な健康情報が日々発生しているが、多くの保育園 はその記録を手書きでの作成・管理に委ねている。本研究では,ICTシステムを活用し,保育現場で発生する保育士と園児の健康情報データを記録・可視化することで、身体状態を簡便に、正確に把握できる仕組みを提案する。検温には、データを無線で送信可能となるようスマート体温計から自動的にデータを蓄積できるためのソフトウェア開発を行う。このシステム開発により、職員や子どもの健康・生活習慣の把握が容易となれば、健康状態の定量化だけではなく、母親や保育士の作業負担軽減につながると思われる。
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Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍により幾度となく研究計画の変更を余儀なくされており、2022年度は、研究全般の遅れを取り戻すべく、現存のシステム(キッズリー、チャイリーフ)を利用している園でシステムの利便性ならびに改善点などの聞き取り調査を実施し、システム設計について検討した。しかし実装においては研究協力園への依頼をかけてはいたが、いまだ受け入れが難しいとの状況で、実装が進んでいない。また体温計の選定においても、企業の業績の影響で、協力体制の見直しを余儀なくされている。 研究の大幅な見直しが必要な状況となり、2022年度はすでにいただいている連絡帳の健康情報を整理・分析し、新たな開発版での健康情報データを記録・可視化(グラフ化・成長曲線等)を実施した、そのうえで現場への負担なくシステム構築をする方法の検討と見直しを行う年度となった。 しかし良い面もあり、新型コロナウィルス感染症の影響により、保育園の子どもたちの健康に関する知識ならびに認識は高まり、以前より体温計測、健康情報の重要性の認識も高まっている。そのため自ら進んで体温計測をするようになり、研究協力を依頼するうえでは理解が得やすくなっていると考える。しかし体温計測機が、統一されておらず、非接触型での使用に慣れているため、本研究で実施する体温計の使用など、コロナ前に計画した本研究においても、修正。見直しが必要となった。 また2022年度は、先行研究のレビュー、既存データの整理を行い、研究計画においても見直しのため、学内研究者の意見をいただきながら、実装可能な園の選定を引き続き行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の影響で、これまで3年間、予定していた保育園での協力が得られない状況が続いている。新たな開拓を余儀なくされているが、園自体も研究に協力できる状況にない。また毎日の検温を調査用の記録用紙に記入したり、日内変動を見るため、登園後、昼食前後、午睡前後、降園前の7回、体温の測定を依頼するなど、日常業務のほかに保育者の作業負担が生じるため、保育者の労働環境を軽減するために実施する研究ではあるが、コロナ渦においては依頼をしにくい状況にあった。またアプリ開発を依頼していた企業が、コロナ化の影響で倒産したことも研究を中断せざるを得ない状況となり、さらに体温計の選定においても、協力企業の協力が得られない状況となるなど、予想できない状況となったことが理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、アプリ開発者を選定し、中断していたアプリ開発を再開させる。また実装できる協力園を確定し、共に実装に向けての準備を始める。 1年研究期間を延長する予定であり、2023年度はα版開発に従事し、協力園で実証検証を行う。その際、収集した子どもの体温データ、健康情報等の分析を行い、有用性の検討を行う。また同時に、ケアピッピ・クラウドの開発に入る、次年度にモック版でのテスト検証を実施し、作業負担の軽減、健康管理 の意識変化について実証前後での質問紙調査を実施する。そのうえでケアピッピの仕組み・操作性の検討を行い、最終版の仕様を決定する。セルフケア管理への効果の検証と成果報告を行う。学会発表等にて成果報告を行い、報告書の作成、配布、論文を投稿する。
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