Project/Area Number |
20K02774
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
関根 明伸 国士舘大学, 体育学部, 教授 (10364449)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 韓国 / 道徳科 / 道徳科教科書 / 道徳科カリキュラム / 教科書 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、次の二つの視点から研究をすすめていく。 ①従的研究 縦的な研究としては、近年における歴史的な経緯の究明を目的に、「2007改訂教育課程」期、「2009年改訂教育課程」および「2012改訂教育課程」期、そして「2015改訂教育課程」以降期の三期に分けて行う。各時期の初等学校と中学校の「教育課程」および教科書を収集し、これらのカリキュラム構造と内容構成原理を分析していく。 ②横的研究 横的な研究としては、(1)韓国だけでなく、中国、台湾などの研究者との研究交流を進める、(2)日本の道徳教育改革動向との比較研究をする、(3)日韓の教科書比較、の3点を中心に特質を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、第一に、韓国における道徳科の「教育課程」と教科書の改革動向への理解を得ること、第二に、わが国の道徳科教科書の開発に資する教科教育学的な示唆を得ることを目的としている。韓国では1973年より学校の道徳教育は教科化されており、とりわけ2000年以降ではカリキュラムや教科書に対する開発研究が積極的かつ急速に進められている。本研究では、2007年以降の韓国・道徳科の「教育課程」と教科書を分析の対象とし、カリキュラムの構造と教科書の内容構成を明らかにすることで改革動向を探り、わが国の道徳科教科書の改善と開発への示唆を得ることを目的としている。 そこで本研究は、韓国ではこれまで如何なる理念の下で「教育課程」および教科書が設計され開発されてきたのか、そしてこれらは如何なるカリキュラム構造と内容構成を有しているのか明確化することを課題とした。2007年から現在までの韓国・道徳科を対象に、各「教育課程」におけるカリキュラムの構造と教科書の内容について歴史的・理論的に分析し、動向を究明しようとするものである。 しかし、2023年度は2020~2021年度に比較して新型コロナ感染症の拡大はやや収まってきたものの、完全収束とは言えない状況であったこと、さらに本人の健康上の理由より、当初予定していた韓国での現地調査や文献収集の機会は思うように進めることが困難であり、予定は大幅に遅れた。そのため、2023年度には補助事業期間の延長申請をし、2024年度まで補助機関を延長させていただいた。 したがって、2024年度は現地で資料を収集するとともに聞き取り調査等を実施すること、さらに論文や学会の発表を積極的に進めていきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は、「2007改訂教育課程」(2007)から「2015改訂教育課程」(2015)までの実施時期を対象に、①一次資料に基づき実証的に検証すること、②「教育 課程」と教科書における構造と内容構成の特徴を明らかにすること、③日韓両国で成果を発表すること、の3点を研究の特色としている。 2023年度は、(1)初等学校および中学校の道徳科に関する文教政策の動向とともに、「教育課程」および教科書の構造と内容構成の変容について一次資料を中心に収集・分析すること、現地で開発研究に携わった行政関係者や研究者、教科書執筆者からも聞き取り調査を行うことで開発の過程を整理することを計画していた。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大にともなう海外調査研究の制限により、現地での調査はわずかしか実施することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は「2007改訂教育課程」から「2015改訂教育課程」までの道徳科カリキュラムと教科書を研究・調査の対象としており、当初は「2007改訂教育課程」期から順次進めていく計画であった。 しかし、新型コロナウイルスの影響等により、予定していた研究が大幅に遅れている点を考慮し、「2015改訂教育課程」期および「2023改訂教育課程」のカリキュラムと教科書の分析を進め、最新の道徳科教育の動向から調査していくことにしたい。
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