Project/Area Number |
20K02781
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Kansai University of Social Welfare |
Principal Investigator |
金沢 緑 関西福祉大学, 教育学部, 教授 (20737283)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2021-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 河川教育 / 河川防災教育 / 思考力 / 積極的関与 / 授業設計 / 評価 |
Outline of Research at the Start |
東日本大震災をはじめ各地で激甚災害が多発している現在,身の安全を確保する行動をとるためには,初等教育から防災意識を向上させる学習を進めていくことが求められている。学習を進める際に教師が取り組みにくいと感じるのは,どの教科で行うか,どんな評価をすればその力が育成されるのかということである。教師が自信を持って評価を行うためには,授業の目標を達成したときの学習者の反応をイメージし,水準を規定して評価する事が有効であるが,この力はテストによって評価することはできない。本研究の目的は,河川防災教育に有用な評価基準を開発して,今後起こりうる災害時に資する判断力を評価するツールを開発することである。
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Outline of Annual Research Achievements |
筆者は理科苦手教師にも容易に資質・能力を可視化できる「授業設計・評価マトリクス」(金沢2014) および教師の発話モデル(金沢 2015)を開発し、授業を参観して教師と児童の発話分析を行った結果,多くの教師は授業時間の大半を知識注入の発話に費やしており、主体的に課題地球を促す発話は少なかった。教師の発話が多いほど児童の発話は少なく,記述された児童の考察は表面的な知識獲得が多いことが明らかになった。 本研究では、これまで行われていた河川教育における児童の知識・理解や、防災に関する思考レベルの向上を評価するだけではなく、今後起こりうる災害時,平常時の行動に資する積極的関与の評価基準を開発する予定であった。 そのため、松下(2012)の「能力をベースにしたカリキュラムの枠組み」のレベルを参考に研究協力者である現役教員の授業を 以下の視点で分析する。①学習過程に意味を付与したマトリクスを構築しているか,②授業における本時の目標と評価基準を学習者の視点で作成しているか,③本時の目標とそれを身につけた学習者の反応を想定した授業を行い,想定した反応が得られたか,④学習者の積極的関与を評価できたか,⑤①から④までを科学教育の分野,教師経験,学校種ごとに検討する。 研究初年度は,研究協力者が先入観無く実践している授業を収集し,2年次以降の授業実践と比較する基礎データとする予定であった。収集した授業実践は、研究協力者の担任する広島県福山市公立小学校5年生理科「流れる水のはたらき」、尾道市公立小学校4年生理科「水のしみこみ方」、大分市公立中学校1年生理科「大地のつくり」、帯広市公立小学校総合的な学習の時間「地域の川の生き物を教材に川の生まれる場所と地形」、広島県三次市公立中学校2年生社会「町の文化と川の流れ」である。各授業のVTRから授業者と学習者の全プロトコルを収集し分析を行っていた。
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