Project/Area Number |
20K02805
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Tamagawa University (2021-2023) Tokyo Junshin University (2020) |
Principal Investigator |
尾関 はゆみ 玉川大学, 教育学部, 講師 (30802441)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神山 直子 国立音楽大学, 音楽学部, 非常勤講師 (80802438)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 『原爆体験記』 / 教科「外国語」 / 特別の教科「道徳」 / 「総合的な学習の時間」 / CLIL(内容言語統合型学習) / 『原爆体験記』の計量テキスト分析 / 被爆体験の共通性・個別性 / 原爆絵本の内容分析 / 教科 外国語 / 特別の教科 道徳 / 総合的な学習の時間 / 『原爆体験記』のデータベース化 / 被爆体験にみる共通性・個別性 / 平和 / 特別の教科 道徳 / 教科 外国語 / 外国語活動 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、「恵の丘長崎原爆ホーム」の『原爆体験記』の記録と被爆者への聞き取り調査に基づき、新学習指導要領より教科化された「特別の教科 道徳」「教科 外国語」、中学年より必修化された「外国語活動」で活用する日本語・英語の教材を開発する。 開発した教材は、国内では「特別の教科 道徳」「教科 外国語」「外国語活動」「総合的な学習の時間」等で活用し、平和のための教育に取り組む地方自治体の活動や教育実践に貢献する。また国外においては、海外の教員の協力を得、実際に教材を活用してもらい、教員及び児童生徒から教材に関する評価を得る。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、恵の丘長崎原爆ホーム(以下、原爆ホーム)の被爆体験者への聞き取り調査、及び原爆ホームが編纂してきた『原爆体験記』の文献研究をもとに、 教科「外国語」、特別の教科「道徳」、「総合的な学習の時間」で活用する教材開発を行うものである。 2023年度は、『原爆体験記』以外の被爆体験記に関する先行研究の収集・分析を進め、前年度行った『原爆体験記』第1集~第26集の計量テキスト分析結果等と合わせて論文執筆を行った。また、教材化に向け、教科「外国語」、特別の教科「道徳」、「総合的な学習の時間」において本テーマを取り上げる意義や方法についてさらに検討を進めた。特に、教科「外国語」においては、内容に関する学習と外国語学習を両立させる必要があるため、CLIL(Content and Language Integrated Learning 内容言語統合型学習)の手法を用いることが有効であると考え、小学校段階でのCLIL実践事例の収集・考察等を進めた。この一環として、オーストリア・ウィーン市教育委員会よりVBS (Vienna Bilingual School)に指定されている小学校2校を訪問、授業観察等から教材・実践に関する示唆を得た。また、それらを報告書にまとめた(Proceedings from the CLIL Summer Seminar Program at the University of Vienna in 2023[J-CLIL/ CLIL-iteより2024年4月発刊]に掲載)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
進捗が遅れている理由として、新型コロナの影響がある。2023年5月より新型コロナが5類となったため、当初計画していた原爆ホームに入居している被爆者の聞き取り調査について、実施の可能性を検討した。しかし、当ホームは感染リスクの高い高齢者が多いことから、5類移行後も感染防止に細心の注意を払う必要があることや、5類移行までの約3年間の間に入居者の状況が変化しており、他界されたり病気や障害の症状が進行し体験を語ることができない状態にある等、本研究の根幹をなす聞き取り調査の実施そのものが、現状困難であることが明らかとなった。そのため、改めて研究の方向性や今後の方策について検討することが必要となり、進捗が遅れる結果となった。 また当初の計画では、2022年度に、開発した教材(または施策)を使った実践や意見交換を研究協力者と行うべく、アメリカまたはカナダに渡航する予定であったが、新型コロナの影響により実現することができなかった。そのため、2023年度の実現を目指していたが、上記のような理由による研究進捗の遅延、また研究協力者の所属機関の変更等によりその実現が困難となったため、本研究の実践につながる小学校段階のCLIL実践の海外(ウィーン市の公立小)視察に変更した。
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Strategy for Future Research Activity |
前述の理由により、当初の研究計画通りに研究を推進することが極めて困難な状況となっている。しかしながら、これまでの研究の実績およびそれらから得た知見を今後学会等で発表するとともに、並行して論文執筆を進める。またそれらを原爆体験をテーマとする教材開発や実践につながる知見とできるよう報告書としてもまとめていく予定である。
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