沖縄戦体験の記録と継承へ向けて-戦中・戦後の子どもの視点による口述記録を中心に-
Project/Area Number |
20K02806
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
|
Research Institution | Gifu Women's University |
Principal Investigator |
加治工 尚子 岐阜女子大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (40599130)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷 里佐 岐阜女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10440554)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
|
Keywords | 戦争証言 / デジタルアーカイブ / オーラルヒストリー / 平和学習教材 / 戦争体験談 / 沖縄戦 / 口述記録 |
Outline of Research at the Start |
終戦から74年が経過し、戦争の記憶の風化が懸念されている。また、教育現場では、外部講師として頼っていた戦争体験者の減少を受け、教師らの戸惑いの声があがっている。 そこで、本研究では、沖縄の戦中・戦後の子どもの視点によるオーラルヒストリーを記録し、地域教材や研究資料に資するデジタルアーカイブの構築を行う。さらに、地域の課題解決型のデジタルアーカイブの可能性を探り、モデルの構築・検証と汎化を試みる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、沖縄の戦中・戦後の子どもの視点によるオーラルヒストリーの記録と関連資料を含めたデジタルアーカイブの構築を行い、素材資料への地域視点での意味づけと効果的な活用の可能性を探るものである。なかでも、戦争証言資料を学校教材として活用するため、同年代の子どもたちが経験した戦中・戦後の話や関連資料を提示するコンテンツの作成と共有を目指して活動を続けている。 しかし、令和2年度から続く新型コロナウィルスの蔓延のため、当初計画していた研究活動を実施することが困難な状況が続き、昨年度同様、既存資料の掘り起こしと整理作業を中心とした活動を続けることとなった。 令和4年度に扱った既存資料は、沖縄県内の民話調査の際に記録された音声および翻字データが主であった。これらは、NPO法人沖縄伝承話資料センターの協力を得て活用させていただくことが出来た。1973年から沖縄県内の各地で進められた民話調査に際し、話者から聴取した話に沖縄戦の体験談も含まれていた。調査目的外のため数こそ少ないが、カセットテープや調査カードが残されており、デジタル化・データベース化されたものについては、具体的な証言内容を確認することができた。聴取された話のうち、昔話や伝説については各地の民話集などに掲載されたが、戦争体験談などは取り上げられて表に出る機会がほとんどなかったようである。 その他、証言記録としての映像、音声、テキストの構成と共有方法についても助言を得つつ、死蔵されているデータの活用について検討した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
1. 新型コロナウィルスの蔓延と感染予防等の措置により、予定していた聴取活動が行えなかった。 2. 新規の聴取の他に既存資料の活用を含めたコンテンツ作成を検討し、利用可能な証言資料の収集とその内容確認を優先させた。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和5年度(4年目)は、コロナ禍で実施できなかった聴取活動を再開させ、体験談の記録活動も実施する。また、研究の最終年度にあたるため、これまでの収集資料の取りまとめを行い成果の公開を目指す。 ①映像記録…オーラルヒストリーの収録(男女1名以上)および関連資料の撮影・記録活動、②文献調査…地域誌や記念誌などの調査(図書購入・複写作業等)、③音声翻字…文字起こし、④現地取材…防空壕・避難先・あそび場などの記録、⑤教材開発…アーカイブの構築・実践・改善
|
Report
(3 results)
Research Products
(5 results)