「書くこと」における言語感覚(適否)の数値的可視化に基づいた教育内容の構築
Project/Area Number |
20K02861
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Hokkaido Bunkyo University |
Principal Investigator |
矢部 玲子 北海道文教大学, 国際学部, 准教授 (40633376)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 麻裕子 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 准教授 (40648317)
桐山 聰 鳥取大学, 教育支援・国際交流推進機構, 准教授 (70423423)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 言語感覚(適否) / 国語教育 / 「書くこと」 / 教育内容 / 数値的可視化 / 高大接続 / DX時代 / 生成AI / 言語感覚(適否) |
Outline of Research at the Start |
言語感覚(言語で理解したり表現したりする際の,正誤・適否・美醜などについての感覚)は国語教育の重要な要素だが,その定義付けが不確定である等の課題も存在する.本研究は,この課題を解決し,言語感覚を活用できる言語生活上の場面を明確化し,実社会での言語生活に寄与する教育内容として構築するため,データ化可能な書き言葉を対象とし,言語感覚(適否)の習得に関する調査と教育内容の構築を,以下の通り行う. ・学習者の習得状況調査とその結果の数値的可視化による言語感覚実相の明確化 ・言語感覚の実社会での言語活動に活用できる教育内容としての構築
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Outline of Annual Research Achievements |
大学生と国語科担当教師を対象とした、「文章作成指導経歴調査」を実施し、初等中等国語科教育における「書くこと」における言語感覚指導の、学習者と指導者間の意識差を可視化・分析し、「第29回大学教育研究フォーラム(令和5年3月)」における発表2件、公益社団法人日本工学教育協会第70回年次大会・工学教育研究講演会等での発表2件、論文掲載(日本国語教育学会)の発信を行い、得られた批判を教育内容修正に活かした。また文章添削から学生たちの言語感覚習得状況を可視化し、論文掲載1件(日本工学教育協会)として発信した。 また本研究の初年度に実施した、国語科教育関係者とその他の分野の教育関係者更に一般人対象の「言語感覚における意識調査」回答の自由記述部分を、テキストマイニングにより分析した結果、国語教育関係者は読み手を意識し、それ以外は書き手を意識する差が可視化された(「第29回大学教育研究フォーラム(令和5年3月)」発表)。 その他、鳥取県立米子東高等学校(SSH)課題探究応用中間発表に、分担者や有志学生とオンライン参加した(2022年11月)。具体的には「生徒の研究内容を他者に効果的に伝える手法について効果的に指導をする必要がある」という、高等学校側から提案された研究課題に言語感覚教育研究の観点から、生徒たちの発表を視聴し、助言した。また12月に、明治書院(国語教育関係出版社)社長や、浅田孝紀氏(元東京学芸大学附属高等学校国語科教諭 現在早稲田大学非常勤講師 言語感覚教育研究専門)と懇談し、言語感覚教育の情報収集に努めた。 2023年2月には、公益社団法人日本工学教育協会において、「ライティングにおける『言語感覚』研究会」発足を提案し受理され、4月より活動を開始した。日本工学教育協会のホームページ上での研究会員募集により、すでに参加者を得ている。さらに、研究成果を広く公開するため、ウェブサイトを作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大が収束せず、学会への参加や発表、さらに当初計画していた調査の進捗が危惧された。しかし、オンライン調査の実施や各種国語教育研究会への依頼などを通して、データ収集が達成され、オンライン学会での発表や論文投稿・掲載につなげることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
DX時代を迎え、さらに生成系AIの出現によって、「書くこと」はもとより、学校教育を取り巻く状況が劇的に変化していることを踏まえ、適否に関する言語感覚を新たな視点でとらえなおして分析を発展させていく予定である。 具体的には、これまでに収集・蓄積してきたデータや、書くことにおける「言語感覚」とDXおよび生成AIとの関わり方を新たに研究方法に反映させ、発表や論文投稿を予定している。さらに書籍化や、「書くこと」における言語感覚(美醜)の数値的可視化に基づいた教育内容の構築も検討している。
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Report
(3 results)
Research Products
(17 results)