Project/Area Number |
20K02878
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
浦田 慎 金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 連携研究員 (20379283)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 信雄 金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 教授 (60242476)
松原 道男 金沢大学, 学校教育系, 教授 (80199843)
木下 靖子 金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 連携研究員 (20822852)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | マイクロプラスチック / 海洋ごみ教育 / プラスチックごみ問題 / マイクロプラ / 海洋教育 / 海洋プラスチックごみ / 探究学習 / 理科教育 / 環境教育 |
Outline of Research at the Start |
近年の海洋プラスチックごみ問題の多様化、深刻化に対応した学校教育プログラム、すなわち ①持続可能な海洋環境の実現を目指し、 ②多様化、深刻化する海洋ごみ問題を深く理解させ、 ③課題解決意識を育てる新たな教育プログラム を構築する。 具体的には、従来は漂着ごみ回収が中心だった野外体験活動に、生態系とのつながりを意識させる実験や観察を取り入れる。室内学習では、自然素材とプラスチックの物性の違いを確かめる科学実験や、海洋シミュレーションプログラム、映像教材を取り入れ、科学的な視点での問題への理解と関心を高める。これらを学校との協働による児童生徒の主体的な学びとなるプログラムとして計画し、実践と検証を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
調査実験:2023年4月に二枚貝のマイクロプラスチック摂食についての継続実験を藤久莉緒氏(金沢大学附属中学校)とともに実施した。また2023年8月には石川県工業試験場でマイクロプラスチック片の赤外スペクトル分析を実施した。
特別授業・公開講演等:・2023年6月5日 金沢市立西南部小学校で海洋ごみ問題に関する特別授業を実施した。また能登町立の各校で海洋ごみ問題に関する特別授業を支援した。・2023年10月1日 のと海洋ふれあいセンター主催イベントで海洋プランクトンとマイクロプラスチックに関する公開講演を実施した。・2023年10月1日 石川県主催のSDGsイベントツアーで海洋ごみ問題に関する特別授業を石川県内児童生徒を対象に実施した。・2023年6月18日金沢大学環日本海域環境研究センター市民講演会「海の豊かさとは何か?-石川県七尾湾のレジリアンスと持続可能性-」において海洋環境学習とその支援に関する講演を行なった。・石川県提供の石川テレビ環境特番「だつたんその教室~カーボンニュートラルってなんだろう?」に講師として出演し、海洋ごみ問題について解説した。
学会発表等:・2023年12月2日 日本動物学会中部支部大会にて、「野外から採取したマイクロプラスチック片の赤外スペクトル分析」のタイトルで共同発表を行った(深江 文(金沢大・附属中),松原 道男(金沢大・人間社会),本田 匡人(金沢大・環日セ),鈴木 信雄(金沢大・環日セ))との共同発表)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実際の解析実験を生徒と共に実施することにより、体験的に学習可能な教育プログラムの可能性は示されている。一方で、既存の方法で野外から採取された「マイクロプラサンプル」には実際にはセルロースなどプラスチック以外のものが多く含まれている可能性が示され、そもそものサンプリング方法自体に課題があることが推測されている。
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Strategy for Future Research Activity |
人工的なマイクロプラスチックビーズを人為的に動物に取り込ませる実験については、マニュアル化することにより教育プログラムとしての実践につなげていく。野外からのマイクロプラの確実なサンプリングについては、かなりの困難があることが示されているため、それを踏まえて新たなアプローチを検討する必要がある。
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