Project/Area Number |
20K03067
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Future University-Hakodate |
Principal Investigator |
冨永 敦子 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (60571958)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
向後 千春 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00186610)
岡村 浩昭 鹿児島大学, 理工学域理学系, 教授 (30244221)
伊藤 恵 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (30303324)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 学習階層図 / ライティング / 語彙 / SP表 / 項目反応理論 / S-P表 / 学習階層分析 / チュートリアルプラグラム / 作文 / インストラクショナルデザイン |
Outline of Research at the Start |
本研究は,作文を書く際に必要とされる論理的思考力を効率的にトレーニングするためのオンラインプログラムを開発する.プログラムでは,学習階層分析により構造化・系列化された練習問題を提供する.はこだて未来大学,早稲田大学,鹿児島大学の3大学において,本プログラムを使用し,多様な学習者から学習データを収集する.プログラムの有効性を検証するとともに,学習データを分析することにより,問題の妥当性を検証し,適切な問題データベースを作成する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、2020年度から2022年度にかけて、語彙に関する学習階層図を作成し、階層内の「単語の正しい意味を答える問題(意味問題)」「文脈にあった適切な単語を答える問題(文脈問題)」「類義語を挙げる問題(類義語問題)」「対義語を挙げる問題(対義語問題)」をそれぞれ40問ずつ作成した。作成した問題を延べ878名の大学生に回答してもらい、その解答データをS-P表分析表および項目反応理論により分析し、妥当性を検証した。分析の結果、意味問題28問、文脈問題37問、類義語問題33問、対義語問題39問が適切な問題として抽出された。 2023年度は、これらの問題を使って、語彙力と日本語ライティング力との関係を調査した。大学生1年生76名を対象に、①選択式の語彙テストを受ける:前述の問題群の中から特に識別力の高い問題をそれぞれ10問ずつ選び、合計40問とした。②レポートを書く:文章作成の基本や文献検索、引用の仕方を学んだうえで、科学技術に関するテーマを自分で探し、1300字程度のレポートを書いた。 語彙テストの結果をもとに高群と低群(各15人)を抽出し、彼らのレポートを採点した。採点項目は、語の使い方、文の書き方、引用の仕方である。誤った書き方がされていたら、その数をカウントした。分析の結果、語の使い方、文の書き方、引用の仕方ともに、低群のほうが高群よりも誤り個数が有意に多いことが示された。低群のレポートの特徴としては、表現が誤っている、話し言葉で書いている、誤字が多い、一文が長い、読点の打ち方が誤っている、等があった。 また、引用の仕方にも違いがあった。高群は、自分の意見を主張するのに必要な箇所のみを引用しており、文脈に合わせて複数の引用表現を適切に使いこなしていた。一方、低群では引用元の文章をそのまま大量に使っていたり、同じ引用表現を繰り返し使っているケースが散見された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度4月から、研究代表者が本務校の理事・副学長を務めることになり、本研究へのエフォートを十分に確保できなかった。そのため、これまで妥当性を検証してきた語彙テストとライティング力との短期的な関係については調査し明らかにすることはできたものの、語彙トレーニングの長期的な利用による効果検証にはいたらなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
・意味問題、文脈問題、類義語問題、対義語問題のうち、適切な問題として抽出された問題をMoodleに登録し、トレーニング用のチュートリアルプログラムを試作する。 ・実験協力者(大学生40名程度、特に語彙テストの低群)にチュートリアルプログラムを1ヶ月程度利用してもらい、利用前後のライティングスキルおよびライティングに関する意識調査を行う。
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