Project/Area Number |
20K03077
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Sagami Women's University |
Principal Investigator |
池下 花恵 相模女子大学, 学芸学部, 教授 (50709847)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 幼児教育 / ICT機器 / デジタル絵本 / 読み書き障害 / 言語活動 / 読み聞かせ活動 / 電子図書館 / Dyslexia / 早期リテラシー / 情報機器 |
Outline of Research at the Start |
本研究課題では,幼児教育施設の集団生活において,幼児の早期リテラシーへの影響を明確にすることを目的とし,(1)幼児教育施設における現場の課題と問題点の明確化,(2)幼児の言語活動を促進するための創作アプリ開発および評価,(3)幼児教育施設における早期リテラシーのため教育デザインの3点の課題を検討する.そして,人間工学的な観点から,情報機器を用いた創作アプリが幼児の早期リテラシーの発達に与える影響を明確にして,読み書き障害児の早期発見・早期支援に接続できる先駆的な教育モデルを提案し,医療や教育の応用へと展開するための研究基盤の確立をする.
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度の研究では,保育活動におけるICT機器を活用した創作活動と幼児間の対話の関係を明らかにすることを目的とし,(1)前年度の継続課題として,保育活動におけるICT機器を活用した創作活動の調査結果をもとに作品内容の分析と発話内容の分析,(2)(1)の調査結果をもとに幼児が創作活動において利用しやすい教材開発の検討の2点に取り組んだ. (1)の調査で行った創作活動は,図形と物語に関するテーマを設定して5歳児を対象としたグループワークによるデジタル絵本制作であった.分析の対象は,物語に関するテーマの作品とした.作品の分析では,幼児の創作活動にICT機器を活用することにより,絵本制作における作話量や内容にどのような影響を与えるかについて検討した.作話量の結果では,絵本制作で紙媒体を用いた紙群とICT機器を用いたデジタル群では作話量に違いはなく,ICT機器による作話量の促進は確認できなかった.作話内容の結果では,デジタル群のグループは人物の状況に関する内容が多く,幼児同士で協同して活動に取り組み,ストーリー性のある内容を制作できる可能性が示唆された.発話内容の分析では,ビデオ記録から主体的な行動や対話が確認されたが,ICT機器の影響については紙群とデジタル群とのさらなる比較検討が必要である. (2)の教材開発の検討では,(1)の結果をもとに幼児が保育現場の創作活動において利用しやすい教材開発の検討を行い,プロトタイプの制作に取り組んだ.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
教材のプロトタイプは制作中であるが,おおむね計画通りに進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
幼児が創作活動において利用しやすい教材開発および保育現場での教材評価を行い,これまでの研究成果を学会等で発表する予定である.
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