博物館での体験を評価・視覚化する手法の提案と汎用化
Project/Area Number |
20K03111
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Aichi Shukutoku University |
Principal Investigator |
政倉 祐子 愛知淑徳大学, 創造表現学部, 准教授 (60468915)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若林 尚樹 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (40254586)
田邉 里奈 千葉工業大学, 先進工学部, 准教授 (50386786)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 体験の評価 / 学びの評価 / 主観評価の視覚化 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、学びの場としての博物館における来館者の体験を評価分析・視覚化する手法について検討することを目的とする。来館者が体験から得た印象について時系列と観覧ルートに沿った変化を評価分析することで、博物館の入口から出口までの体験の傾向を捉え視覚化する。視覚化した結果は、来館者の学習の一効果として捉えるのみならず、来館者に結果をフィードバックすることにより来館者が自ら印象の時系列変化を振り返り、博物館での体験を復習し学習効果を高める材料として有効活用できると考える。本研究は、このような手法の開発と有効性の確認、および汎用化を行うものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、博物館などの展示施設での来館者の体験を主観的な印象の変化として捉え評価するための手法について、①来館者の観覧ルートに沿った体験について時間軸での変化として捉え、展示施設の入口から出口までの傾向を把握すること、②評価結果を来館者自身にフィードバックできるよう視覚化し、体験後の振り返り材料等として活用可能とすることを目指すものである。また本研究では、体験を評価するための手法について、博物館においてのみではなく、学校などの教育機関において実施されるプログラムや、オンラインで実施されるプログラムなど、さまざまな対象・形態のプログラムへの汎用化も視野に入れ検討を進めている。2022年度は、評価の蓄積と活用(①および②)、さまざまな対象・形態のプログラムへの汎用化について主に検討を行った。 提案手法による評価の蓄積と活用に関しては、動物園における来園者の体験について評価した結果を視覚化したものをもとに、案内マップの制作と試行を前年度に引き続き実施した。2回の制作・試行を繰り返し案内マップのブラッシュアップを行い、年度末には提案した案内マップの一般配布を実現するとともに、案内マップ使用者へのアンケートによる効果計測を行った。また、体験を評価する手法の汎用化に関しては、小中学校を対象に実施した航空教室において2回(4校)のプログラムを実施し、学習における体験について多面的な分析評価を行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、新型コロナウィルス感染症の状況を考慮しつつ、対面・実地での体験プログラムを一部再開し、評価と結果の活用事例を蓄積することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に引き続き、博物館での体験を評価するためのプログラムを可能な範囲で実施しつつ、評価の活用事例の蓄積と、評価手法の汎用化のための検討を行う。また、最終年度の成果として、学会発表や論文執筆等の成果発表に注力する。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)