Project/Area Number |
20K03177
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田口 真奈 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (50333274)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
淺田 義和 自治医科大学, 医学部, 准教授 (10582588)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | コンセプトマップ / 直接評価 / 構造 / 大規模リレー講義 / 指標 / 学びの可視化 / 評価ツール / 教育工学 / 学習の可視化 / 評価指標 / パフォーマンス評価 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、すでに学習ツールとしての効果が実証されているコンセプトマップを量的指標で評価するための指標を考案し、コンセプトマップによる学びの可視化を容易にするウェブシステムを構築するものである。これまでレポート評価しか選択肢のなかった学生の学びの広さや深さを把握するための評価ツールとして、コンセプトマップを授業者が簡便に利用できるための環境構築に寄与することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
コンセプトマップとは、コンセプト(概念)間の関係をノードとリンクとリンク語を使って描いた図である。 コンセプトマップは学習ツールとしてだけではなく評価ツールとしても利用されている。特に、受講者の興味や関心を広げたり深めたりする授業において、既有知識が授業によってどの程度広がったか、あるいは深まったかといったことを測るのに適した評価ツールとなり得る。しかしながら、評価者の評価負担が大きいため、大規模授業に評価ツールとして導入するには困難を伴う。そこで、比較的容易にカウントすることができる指標を用いて、コンセプトマップの構造を判定することを目的とした研究を行った。多枝ノードと多枝ノードが直接つながっている数をカウントし、多枝ノード間直結数全体に占める割を算出し、学生が作成したコンセプトマップを用いて、スポーク型、チェーン型、ネットワーク型といったタイプで多枝ノード間直結率に違いがみられるかを確認したが有意差はみられなかった。また、成績との相関もみられなかった。ほかの指標との相関をみたところ、事前・事後ともに、リンク充填率との相関がみられた. さらに、これまで,学生のリフレクションのための学習ツールとしてコンセプトマップを導入する実践について検討してきたが、本年度ははあらたに大規模リレー講義において、教員があらかじめ挙げたキーワードが出現するかどうかによる評価を試みた。その結果、教員があらかじめ挙げたキーワードの出現頻度は授業によって異なっていること、事後アンケートによる「特に印象に残った授業」のキーワードは頻出する傾向にあるが、必ずしも一致しないことなどが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまで、コンセプトマップの構造的特徴を示す指標を検討してきたが、新たに考案した多枝ノード間直結率は構造を示す指標としては利用できないことが明らかとなった。より詳細にカウントを行えば構造的特徴を示す指標を考案できるかもしれないが、評価の実行可能性を考え、リンク充填率を一つの重要な指標とすることが妥当であるとの結論に至ったことは、今後の開発の大きな指針を与えるものとなった。また、教員があらかじめキーワードを入力しておくことで、アンケートとは異なるフィードバックが可能となることも示唆された。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、これまで検討してきた指標や評価の観点を実装したウエブ環境を構築し、学生が自分でカウント結果を入力することでクラス全体、あるいは自身の授業前・授業後の学びがどのように変化したかを量的あるいはキーワードなどで可視化することができるようにする。また教員によるキーワードの入力などを可能とすることで、教員が得たい観点を抽出できるようにする。
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