科学の関連する現代的諸問題に対応する資質・能力の育成に向けたカリキュラムの研究
Project/Area Number |
20K03229
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09080:Science education-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
三好 美織 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (80423482)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 科学教育 / カリキュラム / 資質・能力 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、今日の社会状況を背景として、科学の関連する現代的な諸課題に対応して求められる資質・能力を、小学校から高等学校に至る学校教育においていかに育成していくか、その具体的方策について検討する。目的を達成するため、コンピテンシーを基盤とする学校教育を展開してきた、フランスをはじめとする諸外国の科学教育カリキュラムの事例等を参照し、理論的・実証的研究を行う。これにより、日本の理科教育の充実・発展に向けた新たな示唆を得ることを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、目まぐるしく変動する今日の社会状況を背景として、科学の関連する現代的な諸課題に対応して求められる資質・能力を学校教育においていかに育成していくか、その具体的方策について検討することを目的としている。 令和4(2022)年度は、コロナ禍における急速なデジタル技術の普及をはじめとする社会状況の変化を勘案しつつ、諸外国の学校における科学教育の実情に関する分析を継続した。また、科学の関連する現代的な諸課題に対応して求められる資質・能力を育成するための、学校教育におけるモデルカリキュラム構築に向けて、これまでに収集した情報を整理した。得られた成果の一部をとりまとめ、公表した。 例えば、フランスでは、現代的な課題に関わる内容を教育プログラムに取り入れるにあたり、多様な分野の専門家による当該課題の議論をもとに、学校教育において使用する用語や内容を整理していること、義務教育全体を見通したビジョンを示していること、各段階・教科の適所に学習内容を配置していること、などが明らかになった。既存の学習内容も現代的な課題に関わる観点で改めて見直し、価値づけて教育活動が展開されている。 また、研究対象としている各国ともに、科学教育のカリキュラムや教科書において、授業で用いられる指示用語を整理して具体的な意味を付し、一覧で提示している。このような取り組みは、資質・能力に関わる指導と評価の方法を具体化していく上で参考になるものと考えられる。 海外の科学教育に関する文献分析とその成果の整理により、科学の関連する現代的な諸課題に対応して求められる資質・能力を育成するための具体的方策の検討に向けた示唆を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
これまでに、科学の関連する現代的な諸課題に対応して求められる資質・能力の内実、及びその育成方策について検討するため、フランスとオーストラリア、シンガポールの学校における科学教育に関わる文献の分析を行い、成果の一部を学会発表により公表した。一方で、コロナ禍の影響により、海外の学校等におけるフィールドワークを延期せざるを得なかった。そのため、進捗状況をやや遅れているとしている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5(2023)年度は、これまでの研究成果を踏まえた総括研究を行い、科学の関連する現代的な諸課題に対応して求められる資質・能力を育成するための、学校教育におけるモデルカリキュラムについて検討する。研究の成果を取りまとめ、理科教育関係学会における研究発表や学会誌投稿等により公表する。コロナ禍の状況を勘案し、可能の範囲で海外等におけるフィールドワークを実施し、得られた情報を踏まえて研究の精緻化を図る。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)
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[Book] Lesson Study-based Teacher Education : The Potential of the Japanese Approach in Global Settings2021
Author(s)
J. Kim, N. Yoshida, S. Iwata, H. Kawaguchi (eds), M. Matsuda, Y. Miyamoto, T. Watanabe, S. Mase, A. Hamamoto, M. Miyoshi, M. Komatsu, L. M. Harris, A.-L. Halvorsen, K. Smith, M. Hallitzky, C. Herfter, K. Saito, T. Shiraishi, H. Sugita, S. Kumai, A. Fukuda et al.
Total Pages
240
Publisher
Routledge
ISBN
9780367478452
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