Project/Area Number |
20K03250
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09080:Science education-related
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Research Institution | Osaka University (2023) Kyoto University (2020-2022) |
Principal Investigator |
鈴木 美香 大阪大学, 研究オフィス, 講師 (60555259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 恵子 京都大学, 医学研究科, 特定研究員 (10398456)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 先端科学・技術 / ゲノム編集 / 価値判断 / 哲学対話 / 対話 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、「ゲノム編集」を題材に、市民が、新しい技術の適正な利活用に関する価値判断の際に、自分の考えを理由とともに表明できるようになるための教材とモデルプログラムを開発する。 新技術の研究や利活用を適正に進めるには、技術に関する正しい理解に加え、生き物のありようや人間の生活はどうあるべきかといった価値判断が必要になる。このとき、自分の考えを理由とともに表明できることが重要になるが、市民にとっては、新技術や最先端研究は理解するだけでも難しく、どのように考え、意思決定してよいかわからないことが多い。 そこで、考える道筋を示す教材を開発し、関係者間の対話時に必要な個人の基礎力向上へ貢献を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
新技術の研究や利活用を適正に進めるには、技術に関する正しい理解に加え、生き物のありようや人間の生活はどうあるべきかといった価値判断が必要になる。このとき、自分の考えを理由とともに表明できることが重要になるが、市民にとっては、新技術や最先端研究は理解するだけでも難しく、どのように考え、意思決定してよいかわからないことが多い。そこで本研究では、「ゲノム編集」を題材に、市民が、新しい技術の適正な利活用に関する価値判断の際に、自分の考えを理由とともに表明できるようになるための教材とモデルプログラムの開発を目指してきた。 令和5年度は、前年度までに取り組んできた個々人が自分自身が重視する価値を再確認したり、問い直したりすることを促す「問いかけ」のツール開発に関して、英語版の作成にも取り組んだ。英語版については、海外の外国人研究者による評価も進める予定としている。 また、ツールを用いたモデルプログラムの開発にあたり、他者との対話を通じて思考を深めることを期待し、哲学対話や対話型鑑賞の手法にも注目し応用できないかを検討した。ツールを用いて自分で自分に問いかけることに加え、他者との対話をすることにより、自らが重きを置いている価値に改めて気が付いたり、価値を変容させることも容易になることが期待できる。さらに、ケースとして取り扱う題材について、「ゲノム編集」に特化せず、その他の新しい科学・技術についても視野に入れることを検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当該年度は昨年度に引き続き新型コロナ感染症の感染防止を踏まえ、出張や対面活動を控えたことにより、情報収集の一部に遅れが生じたことを踏まえ、当初の予定よりやや遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、作成した小冊子、マンダラチャートなどツール類の改善・評価を着実に進めるとともに、哲学対話や対話型鑑賞の手法についてより広く情報収集するとともに、実践の機会を設け、教育プログラムに活かすことを検討する。
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