Project/Area Number |
20K03279
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09080:Science education-related
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
松原 典孝 兵庫県立大学, 地域資源マネジメント研究科, 講師 (80597336)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河本 大地 奈良教育大学, 社会科教育講座, 准教授 (10454787)
菅森 義晃 鳥取大学, 農学部, 講師 (10587356)
佐野 恭平 兵庫県立大学, 地域資源マネジメント研究科, 講師 (40843321)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | ジオパーク / 科学教育 / 地球科学 / ジオストーリー / 地域住民 / 地球科学リテラシー / ジオ / エコ / ソシオ / 相互作用 / 住民による理解 / 地球科学リテラシーの向上 / 地域資源 / 水中火山 / 漁港 / マリンアクティビティ |
Outline of Research at the Start |
本研究では,「人々の地球科学リテラシーの向上」を実現するために,①地域に存在するSEG要素の相互関連性を解明し,②それを一般住民が理解しやすい「ジオストーリー」に落とし込み,③普及・教育すること,を行う.補助事業期間中は主に山陰海岸ジオパークを対象とし,地域のジオ要素の抽出とSEG要素の相互作用解明を実施し,その結果に基づいてジオストーリーを構築する.各地のジオパークや博物館等での実践例を踏まえながら,公開講座やサイエンスカフェ等を通じて住民へ普及し,ジオストーリーが一般へのジオ多様性の理解寄与するのかを検証する.
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度に実施した研究の成果は主に,①散策モデルコースマップ作り作業:兵庫県新温泉町居組地域および兵庫県豊岡市出石②新規ジオサイトの解説看板作成:香美町今子浦および新温泉町居組、新温泉町牧場公園内※2024年度作成継続中③IUGS100に認定された玄武洞玄武岩の成立に関わる基礎的研究とガイドへの還元※2024年度継続中④山陰海岸ジオパークのジオストーリーに関わる地史の再整理及びジオサイトの地球科学的情報の更新※2024年度継続中である.⑤先進ジオパークであるレスボス島ユネスコ世界ジオパーク調査実施および山陰海岸ジオパーク同様原右岸溶岩を世界的価値とする韓国ハンタンガンジオパークの調査実施、である。 ①②については,現地踏査と住民へのヒアリング結果をもとにより良い地域の科学的要素 理解につながるマップや看板づくりを進めている。③においては,玄武洞玄武岩の成立に関わるより詳細な地球科学的ストーリー構築のために国土交通省 近畿地方整備局豊岡河川国道事務所の協力のもとK-Ar年代測定や堆積相解析などを実施し、日本地質学会で発表した。④については,日本海拡大を記録する北但層群及び世界的価値玄武洞について,U-Pb年代測定やK-Ar年代測定を行い,新たな知見を得、日本地質学会で発表した。また、一部は論文として投稿した(印刷中)。⑤については、レスボス島ユネスコ世界ジオパークを訪問し、看板内容や博物館内容の視察を行ったほか、ジオパークの運営に主体的に携わっているエーゲ大学教員およびジオパーク関係者とディスカッションを行い、地球科学リテラシー向上のために効果的な手法について検討した。韓国ハンタンガンジオパークでは主要なジオサイトや博物館等を訪問するとともにジオパークスタッフと議論した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ジオパークにおける科学教育の基礎となる科学情報の取得や,科学情報の理解のためのツールづくりは順調に進んでいるほか、コロナ禍で実現できていなかった海外先進ジオパーク調査が実施できた.一方で、コロナ禍での研究活動でヒアリングやフィールドワークなどが予定通り進まなかったことにより、研究期間を2024年度までに延長し、不足している調査や実施途中の調査研究を現在取り組んでいるところである。
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Strategy for Future Research Activity |
研究成果の取りまとめと,散策モデルコースマップやジオパークの普及冊子等への反映を行う.その際,住民の意見をヒアリング等により取り入れ,より一般住民が理解しやすい科学情報を構築する.また,それらが住民による地域の科学情報の理解につながったかを検証する.
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