攻撃行動に対する小学生の善悪判断の発達的変化:仮説的推論と道徳感情帰属に着目して
Project/Area Number |
20K03327
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10020:Educational psychology-related
|
Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
越中 康治 宮城教育大学, 大学院教育学研究科高度教職実践専攻, 准教授 (70452604)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
目久田 純一 梅花女子大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (40783395)
淡野 将太 琉球大学, 教育学部, 准教授 (20618532)
徳岡 大 人間環境大学, 総合心理学部, 講師 (80780642)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
|
Keywords | 攻撃行動 / 児童 / 善悪判断 / 道徳性 / 認知 / 感情 / いじめの正当化 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は,攻撃行動に対する小学生の善悪判断の発達的変化を検討し,攻撃行動の正当化と認知及び感情の発達との関連を明らかにすることである。先行研究(越中, 2005, 2007; 金綱・濱口, 2019)から,幼児期後半及び中学生では動機(利己的,仕返し)や形態 (身体的攻撃,言語的攻撃,関係性攻撃)によって攻撃を許容できるか否かの判断が異なることが示されているが,児童期においては種々の攻撃についてどのような判断が示されるのかを横断的に検討する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,攻撃行動に対する小学生の善悪判断の発達的変化を検討し,攻撃行動の正当化と認知及び感情の発達との関連を明らかにすることであった。幼児を対象とした国内の先行研究(越中, 2005, 2007)から,攻撃行動でも,仕返しや報復を目的とした場合には許容されやすいことが報告されていたが,攻撃行動の善悪判断に関して, その後,動機や形態などを細分化した検討はほとんどなされてこなかった(金綱・ 濱口, 2019)。しかし近年,金綱・濱口(2019)が,中学生を対象として攻撃行動に対する善悪判断を検討し,幼児の場合(越中, 2005, 2007)と同様に仕返しを動機とした攻撃が許容されやすいことを見出している。ただし,小学生を対象とした検討は十分になされてこなかった。そこで,本研究では,小学校の児童を対象として,実験・面接法による調査を実施する計画であっ た。しかしながら,前々々年度は新型コロナウイルス感染症の影響によりこれらの実験・面接が実施できない状況となったため,前々年度は当初の予定を変更し小学校の1年生から5年生までの児童を対象とした質問紙調査を実施した。質問紙調査では,物語上の架空の人物が示す言語的攻撃(いやがるあだなで呼ぶ)と関係性攻撃(遊びのグループに入れない)について,これらの攻撃が利己的な理由からなされた場合と仕返しとしてなされた場合とで,善悪判断やその理由づけがどのように異なるのか,9歳前後で判断等にどのような差異が生じるかを中心に検討を行った。今年度は前年度に引き続きこの結果の分析等の作業を行なった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者の本務校の業務の大幅な増大に伴い,研究を進めることが困難であった。
|
Strategy for Future Research Activity |
調査結果の分析と発表に向けた作業が滞っていたため,これを進める。
|
Report
(4 results)
Research Products
(2 results)