Project/Area Number |
20K03359
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10020:Educational psychology-related
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小山 義徳 千葉大学, 教育学部, 准教授 (90546988)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安部 朋世 千葉大学, 教育学部, 教授 (00341967)
藤川 大祐 千葉大学, 教育学部, 教授 (50288429)
高木 啓 千葉大学, 教育学部, 准教授 (90379868)
道田 泰司 琉球大学, 教育学研究科, 教授 (40209797)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 探究的な学習 / 探究学習 / 心理的安全性 / 授業規律 / 問い / 質問力 / 疑問 / 質問 / 児童 / 生徒 / 質問生成 / 批判的思考 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、小中学校の授業において、児童生徒の「疑問」に基づいた授業展開の仕方を明らかにすることである。本研究には3つの目標がある。第1に、認知心理学の観点から、学習者が疑問を生成するメカニズムを明らかにする。第2は、児童生徒の疑問を生成するスキルを育成するトレーニング方法を開発する。第3に、小中学校の教員と協力して、小中学校で実施可能な、児童生徒の「疑問」に基づいた授業を開発を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は,2年目に提案した「問い生成の認知・環境モデル」と,3年目に検証した「心理的安全性が問いの生成に与える効果」に基づき,小学校教員が,4月の学級開きから,どのようにして「児童生徒の疑問に基づいた授業」の土台となる,授業規律をどのように確立しているのか観察を行い検討した。 4月の初旬に,小学校3年生の1クラスの学級開きの様子の参与観察を行った。また,観察後に教員に児童への指導の意図や思いについて伺った。その結果,「ほめることで、自分の頭で考えて行動できる児童を育てている」ことや,「先生は〇〇するのは,とても良いと思う」、「〇〇することは他の人の迷惑になるので、良くない」等,教師の判断基準と共に、そう考える理由を,児童に繰り返し伝えることで、それがクラスの価値判断として浸透していく様子が伺えた。 「児童生徒の疑問に基づいた授業」を行うためには,児童生徒は「自由に問いを発しても他者から批判されない」という安心感が必要である。そのような学級の価値観を築く1つの要因が,授業規律である。また,「児童生徒の疑問に基づいた授業」では,児童生徒が立ち歩いて調べ学習を行ったり,周りの人と相談する場面がある。そのような時に,授業規律が確立されている学級では,児童生徒が過度に抑圧されずに,自律的に学べる雰囲気が生まれ,「児童生徒の疑問に基づいた授業」が成立すると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究課題が始まった年から約3年間,新型コロナウイルスの影響で,本課題の根幹である,小中学校における授業観察や,授業実践が実施できなかった状況が続き,未だ遅れを完全に取り戻すことができていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は,教師が授業規律を確立しながら,どのように児童生徒の問いを活かした「児童生徒の疑問に基づいた授業」を実践しているかを明らかにする。
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