Basis of an ability to infer intentions in communication
Project/Area Number |
20K03375
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10020:Educational psychology-related
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Research Institution | The University of Tokyo (2022-2023) Tokyo Denki University (2020-2021) |
Principal Investigator |
安田 哲也 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任研究員 (90727413)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 まさみ 十文字学園女子大学, 教育人文学部, 教授 (00334566)
伊藤 恵子 十文字学園女子大学, 特別支援教育研究所, 客員研究員 (80326991)
増田 早哉子 十文字学園女子大学, 教育人文学部, 講師 (90415365)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | スカラー含意 / 意図共有 / コミュニケーション / 思考 / 発達 / 思考力 / 推意(含意) / 他者意図推測 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、コミュニケーションにおける思考力の基盤を探るために、スカラー含意からの検討を行う。スカラー含意とは、関連する語意味の間にスケールを想定し、人はある意図を伝えるために適切な語を選ぶということを前提とした意図推論である。日本語の発話では、someという語を使わずともスカラー含意を内包する発話意図を伝達することができる(例えば「宿題を忘れているお友達がいます」=すべての人が宿題を忘れているわけではない)。これらの理解がどのように発達するのかを調べるために、幼児・成人(発達障害含)を対象に、絵を選ばせるような課題を行う。得られた知見から、コミュニケーションにおける思考力の基盤を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、コミュニケーションにおける思考力の基盤を探るために、スカラー含意からの検討を行う。 スカラー含意とは、関連する語意味の間にスケールを想定し、人はある意図を伝えるために適切な語を選ぶということを前提とした意図推論である。 R5年度の研究A「文脈情報と情報取得における特徴が発話意図推測に寄与するのかを調べる」の進捗に関しては、発達によるスカラー含意の推定に関して議論を行い、得られた知見を学術雑誌に投稿した。得られた知見は、成人ではalternativeを想定できた場合に、与えられた情報にsomeという意味を見立てた可能性、5歳児ではalternativeの想定は難しくad-hoc含意的な解釈を行った可能性についてのものであった。研究B「文構造とスカラー含意が発話意図推測にどのように寄与するのかを調べる。」の進捗に関しては、昨年度の進捗に加え、注視点計測装置を用いた実験を行うための刺激作成および予備的な実験を行った。また、研究の動向を探るために現地で開催された国際会議に参加し、様々な研究者と議論し、新たな実験・解析方法の示唆を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
R5年度では、R4年度までに得られた知見をまとめ、論文化することに注力した。研究Aでは、発達段階によって含意の推論方略が異なることを提示した。研究Bでは、昨年度得られた予備的な実験結果を基に、注視点計測装置を用いた場合の実験刺激の作成を行った。当初で設定した目標である、発達における含意推論の違いの知見が論文誌に採択されたが、研究Bの進展がやや遅かったことから、本プロジェクトの進捗に関し「やや遅れている」という判断を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
研究Aに関して、関係する知見を提示した研究論文がR5年度12月頃採択されたため、その議論を軸に、新たに実験結果が得られている自閉症児のデータに関する論文を執筆し、論文化することを目指す。研究Bに関しては、実験刺激の精緻化及び予備解析を行い実験できる体制を整え、実験することを目標とする。
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Report
(4 results)
Research Products
(31 results)