Project/Area Number |
20K03376
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10020:Educational psychology-related
|
Research Institution | Ritsumeikan University (2021-2023) Chukyo University (2020) |
Principal Investigator |
高橋 康介 立命館大学, 総合心理学部, 教授 (80606682)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 康生 中京大学, 心理学部, 教授 (40322169)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | フィールドワーカー / 認知特性 / 心理特性 / フィールドワーク / メンタルスキル / 混合研究法 |
Outline of Research at the Start |
本研究ではオンライン質問紙調査、タブレット実験、インタビュー調査の手法を組み合わせた心理学的研究により、長期間のフィールドでのストレス、不安、孤独の中で心理的健康を維持するためのメンタルスキルを解き明かし、そのような心理的制御を可能とする心理特性、認知特性とはどのようなものなのかを明らかにする。3手法を組み合わせた混合研究法を採用することで、ケース・スタディに比べて一般化可能性を高めつつ、現実のフィールドで実践されるスキルと、そのために必要な心理・認知特性を明らかにできる。これにより個々人の特性に合わせたメンタルスキルを提案するような社会還元も可能となる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では長期フィールドワーカーを対象とし、オンライン質問紙調査による心理特性の測定、タブレット実験を用いた認知特性の測定、そしてインタビュー調 査を中心にフィールドでの心の動きやストレス対処などの心理プロセスに関する質的研究を実施する。以上の量的、質的研究を通して、長期フィールドワーカー の心理・認知特性を明らかにし、長期フィールドワークを可能にするメンタルスキルを解き明かすことを目的とするものである。 2023年度は、日本心理学会において大会企画シンポジウム(生態人類学会・日本心理学会連携企画)「長期フィールドワークを支えるこころの働き」を企画・開催した。フィールドワーカー3名(生態人類学会)、心理学者3名の6名が登壇し、自身のフィールドワークの体験やこれまでの研究成果について議論した。また研究代表者の高橋が当事者研究としてアフリカ・タンザニアにおける短期フィールドワークを実施し、オートエスノグラフィおよび心拍記録を実施した。そこでは未熟達な研究者がフィールドワークを行う際のメンタルヘルスの維持の困難さが浮き彫りになった。さらに途中からは研究協力者のフィールドワーカーと同行し、フィールドワーカーのフィールドワークの様子を観察しながら、その際のメンタルヘルスの維持について直接的な調査を実施した。研究分担者の小島は、2022年度までのインタビュー調査の結果をまとめて、研究成果を英語学術論文として出版した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
フィールドワーカーを対象としたオンライン調査とインタビュー調査については予定通り実施し、興味深い知見を得ることができた。当初の予定であったタブレット実験から、より個別の体験を重視する方向に研究方法をシフトすることで、研究知見をさらに深堀りすることができている。
|
Strategy for Future Research Activity |
フィールドワークの個別事例について、オートエスノグラフィの内容を含め、さらに掘り下げて検討する。2023年度に成功した心拍記録の分析を行い、今後のフィールドワークにおける心的側面の研究に利用できるような方法として事例を増やして検討していく。
|