歯科慢性痛患者を対象とした認知行動療法プログラムの作成と有効性の検討
Project/Area Number |
20K03471
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10030:Clinical psychology-related
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
渡邊 友希 昭和大学, 歯学部, その他 (40535621)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅沼 岳史 昭和大学, 歯学部, 教授 (10196694)
西須 大徳 愛知医科大学, 医学部, 助教 (70624625)
牧田 潔 愛知学院大学, 心身科学部, 教授 (00455560)
大江 悠樹 杏林大学, 医学部, 助教 (40722749)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | 認知行動療法 / 歯科 / 慢性痛 / プログラム |
Outline of Research at the Start |
顎関節症(顎が痛い、口が開かない)や舌痛症(舌や口内がヒリヒリする)、非歯原性歯痛(歯が原因ではない歯の痛み)は歯科領域の疾患だが、特に慢性化した場合、確立された治療法はなく、難治性である。 認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy; 以下CBT)は、腰痛などの慢性痛に対して効果が立証されている。先述の歯科疾患においても有効性は認められているが、多くの歯科医師がCBTを実践できずにいる。一因として具体的なCBTプログラムが存在しないことが挙げられる。 本研究では、歯科医師が臨床で実践可能な本邦初の歯科慢性痛に対するCBTプログラムを作成して、その有効性を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度も引き続き新型コロナウイルス感染症拡大の影響を大きく受けた。本研究では対面で医療面接を行って認知行動療法を行う必要があるが、研究計画を遂行することが難しい状況であった。 2023年度は今までの積み残しを消化する。歯科慢性痛患者におけるCBTプログラムを作成する。一般歯科医師にも実施可能な治療者用マニュアルと、患者に配布する患者用テキストをiPadのアプリ形式で作成する。その後、各機関の倫理審査を受けて、被験者10人程度にパイロットスタディーを行う。パイロットスタディーの結果を解析してプログラムの改変を加える。 昭和大学歯科病院にて、対象者10人にオープンラベルの前後比較試験を実施する。プログラムの実施可能性、安全性、有効性の検証を行う。評価は、治療開始前(ベースライン)、介入直後、後観察期間(介入後6カ月)の3回とする。主要評価項目は疼痛改善度(疼痛VAS)とQOL 調査とする。 副次評価項目として不安とうつ(HADS)、痛みの破局化思考(PCS)自己効力感(PSEQ)治療満足度(Client Satisfaction Questionnaire-8)などとする。また介入期間中の脱落率、有害事象についても調べ、安全性を評価する。全8回、週1回、毎回30分程度の面接を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年度も引き続き新型コロナウイルス感染症拡大の影響を大きく受けた。 本研究では対面で医療面接を行って認知行動療法を行う必要があるが、研究計画を遂行することが難しい状況であった。
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Strategy for Future Research Activity |
「慢性痛に対する認知行動療法の普及と効果解明に関する研究」で完成した「慢性痛の認知行動療法」マニュアルを歯科用に改変して、一般歯科医師が歯科慢性痛患者に対して実践可能なCBTプログラムを作成する。 前後比較試験を経て、ブラッシュアップを行う。 無作為化比較試験を施行して、その有効性を検討する。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)