Project/Area Number |
20K03481
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10040:Experimental psychology-related
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Research Institution | Jissen Women's University |
Principal Investigator |
作田 由衣子 実践女子大学, 生活科学部, 准教授 (30454078)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 顔認知 / 印象知覚 / 無意識的処理 |
Outline of Research at the Start |
Abirら(2018)は顔が意識に上るスピードには優先順位のようなもの(優先次元)があり、輝度やコントラストなど低次の視覚情報というよりも、第一印象のような、より高次の社会的に意味のある情報と関連することを示した。本研究はこの優先次元に着目し、(1)文化差および個人差、(2)低次の情報への気づきと高次印象への気づきという気づきのレベルの検討、(3)刺激固有性・一般性の観点からの検討を行う。以上3つの研究で得られた成果を統合し、第一印象が生起する過程がどのようなものかという問題について、特に無意識的処理の側面から明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
人は顔を見るとほぼ自動的に、その人物についての第一印象を形成する。近年の研究によれば、たとえば「良い人そう」のような、顔からの特性推論は自動的かつ一瞬のうちになされるものであり、無意識的知覚に近いものと考えられている。本研究は、顔から知覚される第一印象の無意識的処理過程に焦点を当て、印象の意識体験がどのように生起するかを明らかにすることを目的とする。本研究では無意識的知覚の検討に用いられる実験手法である連続フラッシュ抑制手続きをさらに発展させた手法を用いて、印象知覚の無意識的過程について、文化差および個人差に注目しながら検討することとした。この手法により、様々な社会的特性を持つ顔に対する気づきの優先性およびその文化差について検討する。 2023年度は、前年度から継続し、刺激提示およびデータ収集用プログラムの作成を行い、データ収集を行った。顔画像を提示した際の日本人の印象判断の特徴についてアメリカ人との比較を行い、印象判断の文化差について、2024年2月に国際学会Society for Personality and Social Psychology (SPSP)年次大会において研究報告を行った。さらに、印象形成の無意識的過程について検討を行った成果を、2024年6月に日本認知心理学会第22回大会において発表予定である。現在は、さらに新しい実験用プログラムの準備を行い、実験を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は、実験プログラムを作成し、実験を実施することができた。また、これまでに得られたデータに基づき国際学会において発表することができた。しかし、昨年度までの研究がコロナ禍の影響により想定していたよりも進んでいなかったため、当初の計画と比較しやや遅れていると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はこれまでに作成したプログラムに加え、さらに新しい実験のプログラムを作成し、複数回の実験を予定している。オンラインでの実験と対面での実験を併用し、さらに効率的に研究を進めることを考えている。
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