アフガニスタン・ヘラート旧市街地保全のためのまちづくり計画案の策定
Project/Area Number |
20K04906
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 23040:Architectural history and design-related
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
安藤 徹哉 琉球大学, 工学部, 教授 (60222783)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | アフガニスタン / ヘラート / ヘルムンド / 伝統住宅 / 文化遺産 / 歴史的市街地 / 研究論文投稿 / 保全ならびに復元計画の基礎資料 / 文化財的価値の提示 / 地区実態調査 / ダーラン / ヘラート旧市街地 / 伝統的景観 / 保全計画 / 住民参加 |
Outline of Research at the Start |
アフガニスタンでは歴史的建造物の重要性はある程度認識されているものの、一般の住居を含む日常の生活空間に関しては必ずしもその文化的価値や保全の必要性が認識されているとは言えない。本研究は、 ・ヘラート旧市街地の全建物のデータベース化 ・旧市街地の保全と整備に関する住民意向調査 ・上記を踏まえた上での旧市街地の将来計画案の策定 を行うものである。 実態把握調査→住民意向調査→ワークショップでのディスカッション→行政機関との調整→まちづくり計画案の公表というプロセスを経ることにより、地域住民のヘラート旧市街地の生活文化遺産としての価値に対する理解を深め、スムーズな将来計画案の実施につながることを期待している。
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Outline of Annual Research Achievements |
アフガニスタンにおけるターリバンによる政変以降、現地調査や住民集会に制約がかかるようになった。このため、当初、計画していた住民ワークショップは中止せざるを得なかった。そうした制約下において、アフガニスタンにおいて現地調査を遂行し、その成果を下記の三篇の英文の研究論文として日本建築学会計画系論文集に投稿し、発表した。 このうち、論文1はアフガニスタン西部ファラー地域に位置するラフタン村の家屋の建築的特徴と集落構成について検討するものである。最初に衛星画像からベースマップを作成し、それを基に総合的な現地調査を行った。ケーススタディとして、集落内で最も古い3 軒の家屋(130 年、 120 年、110 年)の実測と聞き取りを行った。現地調査の結果、ラフタン村の集落構成は気候、地形、村内のコミュニティグループと強く関連 していることが明らかになった。ドーム状ヴォールト屋根については、一重と二重の二種類が見られた。この二重のドーム状ヴォールト屋根の民家は、これまで研究対象とされたことがなく、世界的に見ても貴重な資料となった。 また、論文2と論文3については昨年度も報告しているが、文化遺産としてのヘラート旧市街地の重要性を示す研究成果として重要である。今年度は新たに、ヘラート旧市街地の都市壁から採取した試料の放射性炭素年代測定を行い、その建設年代の同定を行っている。その結果は、海外の論文誌へ投稿する予定である。この研究成果もまた、世界初のものである。これらの研究成果は、今後のヘラート旧市街地の保全・復元のための計画を策定するために必要な基礎資料となる。また将来的には、これらの研究成果を地元研究者や住民に開示し、ヘラート旧市街地の保全計画、ひいては復元計画の策定へと結びつけていきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
アフガニスタンにおけるターリバンによる政変以降、住民の集会をともなうまちづくり活動は許可されなくなった。このため、当初、計画していた住民ワークショップは中止せざるを得なかった。しかし、地元の研究者たちとは現在も連絡を取り合っており、何らかの形で研究成果を伝えたいと考えている。こうした状況のため区分を「やや遅れている」としたが、住民ワークショップ以外の研究計画は順調に進めることができている。
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Strategy for Future Research Activity |
住民ワークショップによるまちづくり計画案の策定については、ひとまず延期して時期を見ることにする。しかし、タリバン政権下でも遂行可能なヘラート旧市街地の保全計画、ひいては復元計画の策定のための文化遺産に関する資料作りは継続する。その一環として次年度は、下記の3テーマについての調査・研究を行う。 1.放射性炭素年代測定法を用いたヘラート旧市街地の都市壁の建設年代の同定 2.ヘラート旧市街地の公共空間の変遷 3.ヘルムンド地域の伝統的な住宅と集落の現地調査
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)