Project/Area Number |
20K04981
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 25010:Social systems engineering-related
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima (2022-2023) Gunma University (2020-2021) |
Principal Investigator |
松井 猛 県立広島大学, 地域創生学部, 准教授 (50512505)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | マルチエージェントシステム / 社会シミュレーション / ロジスティクス / ファイナンスモデル / 金融市場 / 不完全情報 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,エージェントベースシミュレーション技法の一種であるマルチエージェントシステムで要求される並列処理として,シミュレーションの進行に応じて各計算機の負荷が変化していく状況での動的な負荷分散方式による高速化システムを開発するともに方法論に関する研究をさらに発展させる.さらに,経済・産業界の現実問題の中から,サプライチェーン,ファイナンスにおける意思決定モデルを取り上げ,開発した方法論の応用を試みることによって関連学術分野や現実社会への貢献が期待できる.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題ではエージェントを用いる社会シミュレーションの環境を構築し,社会・組織・個人をエージェントとして捉え,それらの相互共創・競合・協調を通して,ボトムアップにシステムを構成する過程と構造の性質とを精査することを目的とし,今年度は経済・産業界の現実問題の中から,物流・ロジスティクスにおける意思決定モデルを取り上げ,開発した方法論の応用を試みた. 今日の物流業界では情報通信技術が急速に普及したことによって,倉庫内や荷物の配送時における作業自体の自動化・機械化が進んでいるとともに,ネットショッピングの需要の高まりも相まって,取り扱う商品の数は著しく増加してきている.そのため,倉庫内において後々の作業となる商品の入荷・検品,荷物の保管や管理,そしてピッキングなどといった作業を考慮した倉庫への荷物の割り振りは事前に考えておかなければならないため,荷物の仕分けおよび管理においてスケジュールの効率化を実現することはますます重要なこととなっている. そこで,日々の物流倉庫における荷物の仕分けおよび管理のスケジュールに関して,運び込まれた荷物に関しピッキング作業を考慮しつつ割り振るモデルを構築することにより,現実的な時間内でのスケジュールの導出法を検証した. 今後の研究の課題としては,実際の物流業界の企業における大規模データに対して提案モデルによるスケジュールの導出を行い,有用性を検証することなどが挙げられる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
物流・ロジスティクスにおける意思決定モデルを取り上げ,開発した方法論の応用を試みることにより,現実的な時間内でのスケジュールの導出法を検証した. しかし,各種学会への参加,情報収集などを行うための調査や連携研究者との打ち合わせが十分に行うことが難しい状況であり,システムの有用性の検証が遅れているため,計画よりやや遅れていると評価する.
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Strategy for Future Research Activity |
経済・産業界の現実問題に対し,マルチエージェントシステムとしてモデル化するとともに,開発した方法論の応用を試みるとともに,実用的な不完全情報下での社会シミュレーションモデル構築を目指して,システムの開発・実装を行う予定である. また,得られた研究成果について国際会議での発表や学術雑誌への投稿を行う.
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