情報・統計技術を活用した、試験・検査の信頼性を保証する新規計量管理システムの開発
Project/Area Number |
20K04997
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 25010:Social systems engineering-related
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
城野 克広 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 計量標準総合センター, 主任研究員 (60509800)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 適合性評価 / デジタルトランスフォーメーション / 測定の不確かさ / ガードバンド / ブロックチェーン / スマートコントラクト / IoT |
Outline of Research at the Start |
製品・サービスの試験・検査における不正を防止することは社会的に重要な課題である。さらに言えば、測定値と真の値の間にはずれがあるために、正当な手続きで行われた試験・検査の結果も正しくないということが起こりうる。本研究では、情報技術により試験・検査が正当な手続きで行われていることを確かめ、統計技術により測定のずれが十分に小さい測定系で行われていることを保証する計量管理システムを開発する。本研究の完成により、様々な製品・サービスを安心・安全に利用できる基盤を提供し、計量管理のコストダウンを実現する。
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Outline of Annual Research Achievements |
事前に定めたルールに沿って試験・検査が行われているかという試験・検査の『手続き上の信頼性』を向上させるための研究について、2023年度はノギスの校正を例にとり、前年度実施した事例と同様マネジメントシステム情報を含む測定情報のデジタル化より、適切な測定手順が実施されていることを検証するシステムを構築した。この成果について国際会議にて発表するとともに、エクステンデッド・アブストラクトを出版のために投稿した。 大きな流れは2022年度に発表したものと変わらないが、この中では現在国際的に標準化開発が進む測定器のデジタル校正情報を用いることで、国際的な開発の動向に即した校正情報の有効性評価が可能なシステムを構築した。さらに、測定の不確かさ評価を自動で行う機能も付随させた。これにより、次に記載する『技術的な信頼性』と連結を行う基礎を構築することができる。また、2022年度と異なる事例開発を行うことで、根幹的な機能とオプショナルな機能を整理することが実現できた。 加えて、2021年度に特許出願した技術について、特許請求を行い特許を取得した。この技術により、第三者が所有するブロックチェーン上にて、秘密計算のようなコストの高い手段を使わずに情報の検証を実施し、検証終了後に削除させることができるようになる。 適合性評価を行うのに十分に小さい測定の不確かさが実現できているかという試験・検査の『技術的な信頼性』の向上を行う研究について、2023年度は2022年度に発表した2報の論文を発展させた。これらの論文で示した誤った適合性評価を行ってしまうコストを考慮して得られる利潤を最大化する方法を、既知のかたよりがある工程にも適用することで一般化するための検討を実施した。この結果、既知のかたよりがある場合、計算上の問題点があることが分かった。この点については2024年8月の学会にて発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
試験・検査の『手続き上の信頼性』について、2022年度に開発した技術についてノギスの校正を例にしたシステムに実装し、第三者がサーバー上でチェックを実施する概念についての発表を実施した。さらにこの中では、国際的な開発動向や基準に合わせた技術を取り込み、普及の面で進歩的なものとなっている。 試験・検査の『手続き上の信頼性』については、2022年度・2023年度には系統効果がある場合の、適合性評価について研究を進める予定であった。系統効果を不確かさの一つの要素としてみなした場合の適合性評価について研究を進め、2022年度に論文発表を行ったものについて、さらに一般化した検討を進めている。2024年度に学会発表する準備を進めた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度が最終年度となるため、試験・検査の『手続き上の信頼性』及び『手続き上の信頼性』の両面について、これまでの成果をまとめ、学会及び論文にて発表することを行いたい。一方で、研究期間終了後の普及活動についても検討したい。
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Report
(4 results)
Research Products
(10 results)